ロッテの「ビックリマンチョコ」は発売開始からすでに約40年も経ているのに、いまだに高い人気を誇っている。とくに1980年代に登場した「悪魔 VS 天使シリーズ」は一大ブームを巻き起こし社会現象になったほどだ。当時のレアシールには現在も高値がついている。

そのビックリマンと中華チェーン「幸楽苑」がコラボして、数量限定シール付きのチョコレートらーめんの販売を開始した。発売開始日(2021年1月28日)の昼12時頃にお店に行ってみると、一部のシールがすでに予定枚数に達して配布を終了! マジかよ、まだ半日も経っていないのに、もうなくなったの!?

・当時小学校ではシール問題が……

ビックリマンチョコが爆発的にヒットしたのは「悪魔 VS 天使シリーズ」以降である。1985年にこのシリーズが発売され始めた頃、私(佐藤)はすでに中学生だった。

その当時小学校ではシールを友達同士で見せびらかすことが問題になっており、中にはケンカに発展する事態まで起きていた。そこで「学校にシールを持って来てはいけない」というお達しが出されたことを、近所の小学生から聞いた覚えがある。田舎の小学校でさえその有様だったから、都会ではもっと深刻な問題が起きていたかもしれない。あれから数十年もの時を経たというのに、人気はいまだ衰えない。そして幸楽苑とのコラボが実現したのだ……。


・ピンクゼウスは早くも配布終了

幸楽苑で発売開始になったのは、「チョコレートらーめん」と「ホワイトチョコレートらーめん」(各税込640円)の2種類。チョコレートらーめんには「BIGスーパーデビル」シール、ホワイトには「BIGヘッドロココ」シールがついている。さらに2杯同時に注文すると、「BIGピンクゼウス」シールがもらえるという。なおゼウスは1店舗10枚限定なのだとか。


これは2杯食べてゼウスをもらうしかないな。そう思っていたら、ホワイトチョコレートらーめんは売り切れになっていた! え? まだ営業が始まって4時間、昼の12時なんだけど! そんなに早く売り切れになるの?

あとから気づいたが、このお店(渋谷・道玄坂店)のピンクゼウスシールは、すでに予定枚数に達していた。つまり10枚のシールは販売初日に配布予定数に達していたのだ。まさかこんなに早くなくなるなんて。おそるべし、ビックリマン。


・甘いはず……

仕方がないので、チョコレートらーめんだけを食べることに。注文すると、幸楽苑限定のスーパーデビルシールをもらうことができた。このキャラは悪魔。悪魔よりもやっぱり天使がいい。天使のヘッドロココシールが欲しかったなあ、デビルはあんまりうれしくない。でも売り切れだから、仕方がないよね……。


そして出て来たチョコレートらーめん! スープがキレイなチョコレート色をしてる。ビーフシチューみたいに見えるけど、これでも醤油ラーメンです


てっぺんにはチャーシュー・ネギ・刻みショウガ、それにチョコレートが乗っかっている。ショウガとチョコレートを同時に目にするのは、多分人生で初めてだと思う


スープから、かすかにカカオの香りがしている。やっぱり甘味が強いんだろうなあ。食べなくてもわかるぞ、これはきっと甘々なラーメンのはずだ。


ところが! スープをすすっても麺をすすっても、「あま~い!」と雄たけびを上げたくなったりしない。むしろ、「これチョコレート入ってる?」と感じるくらいに甘さがない。ショウガが効いてサッパリとした味だ。カカオの風味はたしかにあるけど、コクを与えている程度で、ショウガとのバランスがとても良い。こりゃビックリだよ! まさにビックリマン!!


・「追いチョコ」できるぞ!

甘さに警戒して損した。どうせならもっと甘い方がイイのに……。よし、もっと甘くしてやろう。ということで追加注文できる「追いチョコ」(税込100円)を投入することにした。チューブ1本が100円だ。


これ1本入れたら甘くなるんじゃないの? 中途半端に入れるくらいなら、全部行け! ということで、全部絞り切ってやった。


麺の上に “チョコ溜まり” ができている。これくらい行けば、悶えるほど甘くなるだろう。


ところが全然甘くない!! さらにコクが加わって、より美味しくなったぞ! マジかよ、騙したな! 良い意味で。ということで、このラーメンは追いチョコすべきだ。その方がさらに美味しく食べることができるぞ。


いずれにしても、ビックリマンシールは数に限りがあり、店舗によってはすでにピンクゼウスはなくなっているかもしれないので、どうしても欲しい! という人はお早めに。


・今回訪問した店舗の情報

店名 幸楽苑 道玄坂店
住所 東京都渋谷区道玄坂2丁目16-6
時間 短縮営業中8:00~20:00

参照元:PRTIMES
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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