正直に申し上げると、私、P.K.サンジュンは当初、コストコの『ビビンバの素』を懐疑的な目で見ていた。理由は後述するとして、何人かの人に「コストコのビビンバの素めちゃめちゃいいよ!」とすすめられても、全くもって購入する気にならなかったのだ。だがしかし……。
今ではそのことを悔いているし、オススメしてくれた全ての人に謝りたい気持ちでいっぱいだ。そして今は逆にコストコに行く人にこう言っている……「コストコのビビンバの素めちゃめちゃイイよ」「絶対に買ったほうがイイよ」と――。
・あえて避けてきた理由
コストコでちょいちょい目にする「bibigo(ビビゴ)」というロゴ。ホームページによるとbibigoは韓国の大手メーカー “CJグループ” の食品ブランドで、コストコでは『ビビンバの素』以外に「チヂミの素」「水餃子」「春雨 & 野菜海苔巻き」などが取り扱われている。
さて、私がコストコの『ビビンバの素』を回避し続けてきた理由は大きく2つある。1つは私自身がビビンバに強いこだわりを持っていること。もし「死ぬまでそれ1食しか食べられない選手権」があったとしたら、ビビンバか寿司にしようと常々考えているほど私は少々ビビンバにうるさい。
さらに言えば、セブンイレブンのビビンバが優秀すぎることも引っかかっていた。コストコのビビンバの素は8食分で税込み998円。1人前あたり約124円とかなり安いが、それでもご飯を用意する手間はある。その点、セブンのビビンバは即いただける状態でおよそ500円だ。
つまりは「988円払って得体の知れないビビンバを試すより、安定のセブンを選ぶ」というのが、私がコストコの『ビビンバの素』を試してこなかった理由だ。加えて「レトルトのビビンバの素」自体に「本当に大丈夫なの?」という疑いを持っていたことも告白しておこう。
・1回だけ買ってみた
とはいえ、私と似た食の価値観を持つ妹から「お兄ちゃん、あれヤバいよ」と言われたら、さすがに無視はできない。物は試しのつもりで、コストコで『ビビンバの素』を購入した。
で、実食である。コストコの『ビビンバの素』には「野菜入り具材」と「コチュジャンだれ」が入っており、基本的にはその2つをご飯にかけるだけ。つまり、
丼にご飯を用意して……
ざるで水けを切った野菜をのっけて……
コチュジャンだれをかければ完成である。
ご飯さえ炊きあがっていれば、完成までわずか30秒ほど。同商品に限らず『ビビンバの素』デビューだった私は、そのスピードにやや感動してしまった。メチャメチャ簡単やん……!
そして肝心の味も文句がつけられないウマさである。野菜の1つ1つは専門店にかなわないかもしれないが、とにかくタレが鬼のようにウマい。セブンのビビンバと比べても、もう1ランク深いコクには恐れ入った。ちょっとこれより美味しいコチュジャンだれがすぐには思い出せない。
さらに、6種の具材(ぜんまい・きくらげ・せり・にんじん・緑豆もやし・大豆もやし)でビビンバの生命線である “シャキシャキ食感” もしっかり再現されていた。コチュジャンだれの完成度と相まって、実際にはレトルトビビンバでありながらも、味わいはかなり本格的と言っていいだろう。
・信じがたいほどウマい
このクオリティのビビンバがわずか30秒で完成するなら、コストコの『ビビンバの素』は常備しておきたい食品に入ってくる。「家に何もねえ」「買いに行く気がしねえ」「作る気もしねえ」というときにこそ、コストコの『ビビンバの素』が輝くに違いない。忙しい方にこそ、猛烈プッシュでオススメだ。
というわけで、コストコの『ビビンバの素』は、ビビンバにはうるさい私が自信を持ってオススメする。また、コストコの定番「韓国海苔フレーク」を加えるとさらにウマいし、焼いてビビンバチャーハンにしてもウマい。とりあえず家に置いておき “最終兵器” として活用したい一品だ。
オススメ度(☆5中): ☆☆☆☆☆(ビックリするほど美味!)
また買う度(☆5中): ☆☆☆☆☆(家に常備する)
オススメシチュエーション:ビビンバにはうるさい人でも納得するハズ。即完成するので、忙しい人にオススメ。
参考リンク:コストコ公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.