2020年10月28日から、サイゼリヤが期間限定で『やわらかお肉といろどり野菜のポトフ』の販売を開始した。お値段は税込みで850円。サイゼのメニュー内ではなかなかに高額な部類。

300円でミネストローネもあるし、ピザなら2枚はイケる値段だ。サイゼなので、味については間違いなくウマいのだろう。しかし、その他の要素については値段に見合うものなのか気になるというもの。さっそく食べてみたぞ!

・850円

実際、サイゼにおいて850円というのはかなりインパクトがデカい。先ほど「なかなかに高額な部類」などと書いたが、詳しく現在のメニューをチェックしてみたところ、ワインのボトルを除けばこれより高いのは1000円のリブステーキしかないではないか。食べ物の中で2番目の高コストメニュー


写真で見た感じ、牛すね肉のカタマリと、手羽元が3つ、そして野菜が入っているようだが、実際のボリューム的にはどれほどのものなのだろうか。まあ頼んでみればわかること。ちなみに、税込み200円のガーリックトーストと合わせて食べると美味しいらしいので、こちらも一緒にオーダー。


それなりに時間がかかるかな……と思っていたら、ほんの数分で到着。ガーリックトーストよりもポトフが先に出てきたレベルで早かった。そして、提供された瞬間に、ボリュームに対する懸念は吹き飛ぶことに。なかなかにBIGだ


・肉たっぷり

見た目はほぼメニューの写真の通り。まずは手羽元が3つ。こちら、下手に持ち上げようとすると、肉が骨からずり落ちて崩れていくほど柔らかく煮込まれている


そして、やはり触れるとすぐにホロホロと崩れていくほど柔らかく煮込まれた牛すね肉。野菜に隠れていて全体像が見えなかったが、掘り起こしてみると立派なサイズがゴロっと入っていた。


どうやら完全に侮っていたようだ。サイゼで2番目な高コストに相応しいボリュームで間違いない。


ボリューム以外のクオリティも素晴らしいものだった。味付けは薄めというか、野菜や肉から出たうま味を調味料で阻害しないような絶妙な塩梅。スープから、ちゃんとトマトとオクラと牛とチキンの味がする。まるでHPが回復していくかのような、優しい味だ。

そして肉の食べ応えの素晴らしいことよ。柔らかいため、すぐに口の中で消えていくが、しかし量がそれなりにあるため食べ応えもある。そして、ガーリックトーストと合うという触れ込みもガチ。

ポトフには無いガーリックフレーバーとカリカリな食感が、見事にポトフの美味さをブーストする。それでもポトフの優しい味わいがやや勝つバランス感が素晴らしい。食べ終えた時に得たのは「食った」というより、「染み込んだ」という感覚。これは良いものだ。


公式HPによると、『やわらかお肉といろどり野菜のポトフ』は12月上旬までの販売を予定しているもよう。寒さがいよいよ厳しくなりつつあるが、サイゼのポトフで温まってみてはいかがだろう。

参照元:サイゼリヤ(PDF)
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.