動物園やペットショップ、猫カフェならぬ「フクロウカフェ」のブームなどにより、間近でフクロウを見たことがある方や触ったことがあるという方は多いかもしれない。しかし、フクロウを眺めながら食事をしたことはあるだろうか。
なぜこんな話をするのかというと、なんと横浜中華街に看板フクロウのいるお店が存在しているのだ。可愛いフクロウさんを眺めながらいただく中華料理、絶対最高では……! さっそく行ってみたよ。
・美味しくて可愛い
横浜中華街にある路地「台南小路」に看板フクロウのいるお店があるらしい。
台湾の旗がはためく細い路地を入っていくと、フクロウの描かれた看板が目立つお店、その名も『福楼(ふくろう)』があった。お店の入り口横でフクロウの「フクちゃん」が紹介されているので、ここで間違い無いだろう。
ワクワクしながらお店に入ろうとすると……いきなりフクちゃんがいた〜! 1日平均20時間ほど眠っているというフクロウらしく、フクちゃんもウトウトしているようだ。
フクちゃんに目を奪われながらも、台南名物だという「ルーロー飯(ランチ価格・税込550円)」を注文。ぐっすり眠っているフクちゃんを眺めてにやにやしている間に、ルーロー飯が来た! 八角だろうか、独特の甘く香ばしい匂いが食欲をそそる。
ルーロー飯の主役とも言える細かく刻まれた豚肉は、甘じょっぱいタレの味がしっかりと染み込んでいて最高! 香辛料がかもし出す独特のツンとした甘い匂いが濃厚な味付けにマッチしていて、お箸がどんどん進んじゃうよ。
たまに高菜やネギでしょっぱさやサッパリ具合を足して楽しみつつ、お肉同様に甘じょっぱい味がしっかりと染み込んだ味付け卵も楽しんでいく。
異国情緒あふれる味と香りを堪能しつつ、フクロウのフクちゃんを眺めて楽しむひととき。これほどお手軽に「非日常」を味わえる場所が横浜中華街にあったとは……。
・出会いは一目惚れ?
『福楼』は横浜中華街で長年営業されているようだが、フクちゃんがやってきたのは2016年。『福楼』の名は「福が来るお店になるように」と縁起の良さを込めてつけられたものであり、特にお店の方がフクロウ好きだった、というわけではないそう。
ところがなんとなく、いつ頃からか「フクロウ飼ってみたいな」という漠然とした想いを抱くようになっていったという。
しかし具体的にフクロウを飼おうとすることなく月日が経ち、迎えた2016年。たまたまお店の従業員さんがフクロウなどの猛禽類(もうきんるい)を販売する大型イベントに遊びに行っており、店主さんらの元へ「こんな子たちがいますよ」と何枚か写真が送られて来たのだ。
そうして送られてきた写真の中で、一番お顔が可愛かったのがフクちゃんだったそう。すぐに「その子を飼う」と決め、晴れてフクちゃんがお店の一員となったようだ。もはや一目惚れのような出会い。
そうしてやってきたフクちゃんはお客さんからも大人気で、筆者のようにフクちゃんに会うためやってくるお客さんも多く、まさにお店に福を呼ぶ立派な看板フクロウとなっているようだ。
可愛いだけでなく、名前のせいもあってか縁起も良さそうなフクちゃん。その姿に癒されながら美味しいお料理を堪能したい方は是非。
・今回訪問した店舗の情報
店名 福楼(フクロウ)
住所 神奈川県横浜市中区山下町137-26
営業時間 11:00~22:00(ランチタイムは11:00〜14:00)
Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.
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▼最高に可愛かったです。ずっと見ていたくなる。