10月18日は「冷凍食品の日」。その由来は冷凍(トー)、管理温度マイナス18度以下によるものらしく、1986年に制定されて以降は同日に冷凍食品にまつわるイベントも行われているようだ。

……と去年もまったく同じことを書いたが、今年も冷凍食品の日がやってきた。前回は「常にストックしておきたいほどウマい冷食5選」をお伝えしただけに、今年は少しばかり角度を変えることにしよう。なにせ、今の冷食はウマくて当たり前。どれもこれも普通以上ばかりで卒がないからである。

・ローソンストア100の炒飯を実食

てなワケで、検証してみることにしたのはローソンストア100の炒飯だ。店内にあるほとんどの商品が100円でもちろん冷食も100円(税込108円)。たった100円だからどこかに落とし穴があってもおかしくない……

と考える人もいるだろうし、もしかしたら期待感ゼロの人もいるかもしれない。それもそのはず、「安かろう悪かろう」って言葉もあるくらいだから。私も “昔は” そう思っていたから仕方ない。だが!

この激安系は決してナメちゃいけない。今は価格破壊の時代でもあるし、私は「トップバリュの鶏ごぼうごはん(97円)」をナメまくって食べた結果、ウマくて大いに反省した過去がある。そう、時代は変わったのだ。

・100円炒飯のスペック

さて、それでは本題へいくとしよう。気になるところをチェックしていきたいが、まずは製造関係に注目。ローソンストア100の冷凍炒飯はバリューライン(VL)と呼ばれるものだ。

そう言われてもピンとこない人もいるだろうから簡単に説明すると、これはローソングループが信頼できるメーカーと開発したオリジナル商品とのこと。今回の炒飯はテーブルマーク株式会社が製造している。うむ、しっかり作っていることだろう。

んで作り方は袋のままレンチン、もしくはフライパンに油をひいて加熱すればOKである。今回はできるだけ手間を省くためレンチンで作ってみた。そしたらものの数分で……

普通の炒飯が完成した。量こそ200gと少なめではあるものの、パッと見はとても100円で売られているとは思えない。そして運命の分かれ道となる味だが結論からいえば悪くない。かといって良すぎることもなかった。一番しっくりくる言葉を使うならば「無難」だろうか。

というのも、濃すぎず優しめの味で及第点。そこらへんの中華料理屋で出てきてもおかしくないほどにきちんと炒飯しているのだ。さすがにウマいと評判の中華料理屋やニチレイの本格炒め炒飯には及ばないも、幅広い人が普通に美味しく食べられるくらいしっかりしていた。

ただ、量を含めて判断するとどこか物足りないというか、ズバ抜けているところが見当たらない。これは主食にするより、おかずと合わせて食べるのがいいのではないかとも思った。例えば……

炒飯自身がハードパンチを持っているわけじゃないため、餃子とか唐揚げなどの “茶色” があるといいかもしれない。とはいえ100円。思っていたより具材が入っているし、総合的に見たら金額以上の働きをしてくれる商品と言える。

ちなみにこの冷凍炒飯は1カ月間で約8万5000個(全店販売数合計)も売れたことがあるらしい。まぁこれが100円だったら買うよなぁ。冷凍庫に1つあれば何かと役に立ちそうだけに、近所にローソンストア100がある人は「100円の冷食もイケる」と頭に入れておいて損はないはずだ。

参考リンク:ローソンストア100「炒飯」ローソン
Report:レンチン原田
Photo:RocketNews24.