旅行代金の2分の1相当を支援してくれるGoToトラベルキャンペーン。2020年10月1日から東京発着もGoToの対象となった。ついにキタか! ならば直ちに旅行だー!!
という気分にはとてもなれない。私(中澤)の場合は。だってだって……
・友達がいない
1人旅が楽しめる人って旅行上級者だと思う。特に旅行が趣味というわけでもない私からすれば、数人でワイワイ羽を伸ばせるのが旅行の醍醐味(だいごみ)。でも、そんな友達はいない。
いや、厳密に言うと少しはいる。しかし、数少ない友達も東京で1人暮らしだったり家族がいたりでみんな忙しくなってしまった。旅行に行けるほどスケジュールが空けられない人がほとんどである。
・忙しさ
そして、私もまた、用事がないのに遠出している暇が惜しい。誤解のないように断っておくが、私は決して旅行が嫌いなわけではない。だが、土・日の2日間にねじ込むと疲れる。4連休以上の連休でない限り、「旅行に行こうかな」という気分にはならない。
直近で言うと、そういう気分になったのはシルバーウィーク。旅行はあくまで年数回の特別な機会であり、私のような者がそういう時間を楽しむには心の準備から綿密な計画が不可欠なのだ。
・風説
上記だけでも腰が重いところに、極め付けとして、「今地方に行って大丈夫なんだろうか?」という気持ちが楔(くさび)のように心を打ち付ける。
東京から来たというだけで地方では煙たがられるんじゃないだろうか? いや、それ以前に、東京都民が旅行したらいまだに批判の対象になるのではないだろうか?
なお、地方の現状については、10月1日に速攻沖縄にGoToした亀沢記者が記事で伝えているので、気になる方はご確認いただけると幸いである。
しかし、これは実際がどうかというよりGoToする側の意識の問題だ。コロナ禍初期の報道で東京都民に植え付けられたイメージはそれほど根強い。植え付けたメディアにはこれを解決する義務があると思うし、GoToを推し進める政府も解決しないと前には進めないと思う。
あれから、新型コロナ問題の根本が特に好転したわけではないので東京在住者の1人として私はこう思うのだ。結局出ていいの? それともやっぱりダメなの? と。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.