コンビニ各社の定番サンドイッチ、ハムサンド。柔らかい肉の旨みとパンの甘みが奏でるハーモニーは、素朴ながらも侮れない味である。シンプルイズベスト。だが、ハムサンドは時に人を狂わせる。
そんな狂気を感じたのが、ローソン、セブンイレブン、ファミリマートのハムサンドを食べ比べた時のこと。1つだけ狂ったようにハムが詰め込まれていたのである。
・SAN値(正気度)低めのハムサンド
そのハムサンドとは、ローソンの「からしマヨがアクセント ジューシーハム(税込258円)」だ。なにしろ、ファミマ「定番の人気商品 ジューシーハム(税込270円)」とセブン「旨みのある三元豚ハム使用 ジューシーハム(税込270円)」はハム4枚ほどなのに対し……
ローソンは……
ロ、ローソンは……
これ何枚入ってんだよォォォオオオ! とりあえず6枚は入ってると思うけど、それ以上はハムが折り重なりすぎてよくわからない。スキッと整理されているファミマとセブンのハムサンドに対し、ローソンのハムサンドは余裕がない時のタンスみたいになっている。
まさに、「詰め込んだ」という雰囲気のカオスさに、ハムへの名状しがたい執着を感じた。ローソンだけやけにSAN値(正気度)が低い。
・ハムサンドと向き合いすぎたコンビニの末路
その代わりと言ってはなんだが、ファミマ、セブンが3つ入っているのに対しローソンのハムサンドは2つだ。個数でバランスを取ることでかろうじて正気を保とうとしているのかもしれない。そこでローソンを食べてみたところ……
よし、名前を変えよう。
からしマヨは確かにアクセントになっているが、これはどちらかと言うと「圧倒的ジューシーハム」もしくは「SAN値0のジューシーハム」にすべきだ。そう思ってしまうくらいにハムが猛烈である。
悲しいかな、ローソンはハムサンドと向き合うあまり、このハム量が正常だと思っているのかもしれない。しっかりしろローソン! ファミマとセブンのハムサンドを見てみろ!! 正気とはああいうことを言うんだ!
・正気度が高いハムサンド
なお、セブンのハムサンドはマヨネーズの味が強いが、少し上品な辛みも感じる。そこで原材料を見てみたところ、西洋わさびが使われていた。ガチで正気度が高い。完全に真顔のハムサンドである。
ファミリーマートは、その名の通り「定番」という感じ。特筆すべき点もない代わりに、クセもないのでサラッと食べる時には良いかもしれない。
というわけで、正気の時はセブンかファミマ、狂気に触れたい時はローソンを選ぶのがオススメ。ただし、深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている。ローソンを食べる時はくれぐれもSAN値に気をつけような。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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