以前、顔サイズで平べったい台湾唐揚げを食べてみたところ、花椒がピリリと効いていて大変美味しかった。しかし、再び食べたいと思ってもこのご時世、不要不急の外出は控えたい上、そもそもお店が営業していない場合も多い。ならば、自分で作るしかない。

私は料理下手で食べ専門。生まれてこのかた揚げ物を作ったことはないが、背に腹はかえられない。コストコの鶏胸肉2.4kgを用意して、顔より大きな台湾唐揚げにしてみた。

・揚げ物初挑戦で大成功?

コストコで売られている鶏胸肉2.4kg(税込1098円)は、4つに小分けしてパッキングされていた。全部で4枚の大きな胸肉が入っているのかと思いきや、1パックに1〜2枚の鶏胸肉が入っており、4パックの総重量が2.4kgとのことだった。筆者が購入したものは、全部で7枚の鶏胸肉が入っていた。

顔より巨大な台湾唐揚げにするため、鶏胸肉を1枚ずつ、ひたすら叩いて伸ばしていく。

叩ければなんでも良いのかと すりこぎ で叩いていたが、思いの外伸びない。途中から包丁の背で叩いてみたところ、綺麗に伸ばすことができた。

1時間ほどかけて一心不乱に7枚の鶏胸肉を叩いて伸ばした後、カルディで購入した「台湾フライドチキンの素(税込194円)」を揉み込み、30分放置する。台所に花椒などのスパイシーな香りが充満し、すでに美味しそう。

退屈と空腹に耐えながら30分待った後、鶏胸肉に片栗粉をまぶして油に投入! ジュワ〜ッと小気味良い音が弾け、鶏胸肉の表面がみるみるうちにキツネ色になっていく。人生初の揚げ物チャレンジだったが、簡単だし楽勝だったな。と思いきや──

油がめちゃくちゃ跳ねてくる! 熱ッ!!


楽勝だなどと慢心したせいか、油に反逆されてしまった。腕や顔に油の攻撃を受け続けながら、ひたすら耐えて7枚の鶏胸肉を揚げていく。なんだこれ、なんの修行だ?

火傷しながら1枚を5分ほどかけて揚げていき、ついに7枚の台湾唐揚げが完成〜! 7枚すべて積み重ねると約14cmもあった。焦げてしまったところもあるが、なかなか美味しそうに出来上がっている気がする。

大きいものだと、完全に顔よりデカく出来上がったよ〜! 全長約17cmほど。顔を覆い尽くしてなお、余りあるサイズ感だ。

一番小さいものでも顔ぐらいはあるサイズ感。一生懸命叩いて伸ばしたかいがあったというものだ。

大きさや高さを手持ちのスマホ(iPhone XS・高さ約14cm)と比較してみても、台湾唐揚げの方が大きい。鶏胸肉を叩くのが大変だった分、達成感がある。

7枚全部を手で持って扇みたいにしてやろう、なんて思ったが台湾唐揚げが自重で折れそうになったため、落ちないギリギリを狙ってお皿の上に広げてみた。お皿一面を台湾唐揚げが埋め尽くしていて嬉しいなぁ。

・意外とスッキリ

丼に入れようと思っても入らず、上にのせなくてはならないレベル。食べてみたところ、花椒だけでなく唐辛子も効いていて結構辛く、しょっぱさとニンニクのガツンとした味付けにとても合っていた。見た目の脂っこさに対してスッキリとした後味が最高だ。総重量2.4kg・7枚の台湾唐揚げたちは、あっという間になくなってしまった……。

叩くのにも味付けにも時間がかかるが、外出を控えたい昨今だ。時間がある方は、クセになりそうな台湾唐揚げを自作してみるのはいかがだろうか。

参照元:カルディ「台湾フライドチキンの素」
Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24
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