寿司食いてぇなぁ。でもコロナとかあるし、他の人もいる店内で食べるのはちょっとなぁ……的な。きっとそういう感じの人が増えているのだろう。そんな需要に対応するため、2020年3月20日から はま寿司は持ち帰り専用のワンコイン丼を4種も販売開始していたもよう。

ワンコインということで、お値段は税込みで500円きっかり。完全に見逃していたが、クオリティによってはナイスな可能性がある。ということで、4つとも買って食べてみたぞ!

・4種類

ワンコインで提供されるのは、「まぐろ丼」「まぐろサーモン丼」「サーモン丼」「牛カルビ丼」の4種。最後の「牛カルビ丼」だけは別に はま寿司 がやる理由も無いと思うが、まあ王道な感じがするチョイス。

我々消費者にとって最も重要なのは、これら4種のワンコイン丼が、果たしてワンコイン分の価値があるのかという点だろう。その点に関してのチェックは容易いと思われる。

はま寿司は基本的に1皿が税抜き100円の回転寿司。そして、今回ワンコイン丼になっているマグロ、サーモン、そして牛カルビは1皿で2貫提供される。これを丼の素材に換算すれば、刺身2切れとそれ相応の酢飯である。つまり500円であれば、刺身10切れとそれなりの酢飯……


と言いたいところだが、まあ持ち帰りで容器のコストもかかるだろう。それに、普段は税抜きだが、今回は税込みで500円である。つまり、実際にはおよそ463円分となる。(小数点以下切り捨て)

したがって4皿分に匹敵する程度であれば、そこそこ頑張っていると言っていいだろう。それよりも中身が貧弱なら低コスパだし、豪華なら高コスパ。同じくらいなら価格相応。ここで先に結論を言うと、良心的で頑張ってる(タイトル通り)し、美味いので全然アリだ!


・ペッパー

まずはゲットしにお店にやってくると、そこに居たのはペッパーくん。お前ここ最近すっかり見なくなったと思ったが、まだ生きていたんだな。


どうやらコロナウィルス感染拡大防止のため、人類が直接対応するのではなく、ペッパーくんが対応する仕組みになっていたらしい。人知れず消えゆく定めだと思っていたが、コロナでにわかにペッパーくんに需要が発生していたのかと思うと胸が熱くなる。

しかし持ち帰り専用のワンコイン丼用の項目は、どうもペッパーくんのタッチパネル上では見つからない。そうこうしていると人類がやってきたので、直接ワンコイン丼を注文。すまんなペッパー。お前では人類に取って代わることなどできんということだ。


きっと多くの店舗にペッパーくんがいるのだろう。待機エリアとペッパーくんの場所によっては、待っている間中ペッパーくんに見られたり、話しかけられたりし続ける。


・消費期限は2時間以内

ペッパーくんとたわむれること10分ほどで商品が到着。お値段は4つできっかり2000円。それでは持ち帰って色々とチェックしていこう。


消費期限は、マグロもサーモンもカルビも一律で3時間。HPによると3時間どころか「2時間以内にお召し上がりください」と書かれている。食べる前に軽い気持ちで「地獄の黙示録 特別完全版(202分)」など見始めたら、あっさり消費期限切れになってしまうので、皆さんは注意してほしい。


・コスパチェック

それではさっそくコスパをチェックしていこう。まずは「まぐろ丼」から。


内容物としてはマグロが8切れと、ネギトロ、そして酢飯が入っている。なお、公式HPでは赤い「まぐろ」と、白っぽい「とろびんちょう」、そして「ねぎとろ」の3種だと書かれていたが、ネタ切れだったのだろうか。同じものが8切れ入っているように見える。まあいいや。

マグロの切り身を見てみると、回転寿司で出てくる寿司ネタをそのまま入れている感。


酢飯も恐らくは同じものだろう。量は222グラム。大体寿司を4、5皿食べたらこれくらいだろうなぁという感じ。500円でだいたい寿司4皿分に、おまけでネギトロがついてきているといったところか。


これはつまり、ほとんど店内で食べるのと同じくらいと考えていいのでは? 持ち帰りの容器のコストとかを入れたら、ぶっちゃけお店的にはマイナスかもしれない。なかなか良心的に頑張っていると言っていいと思う。


・他も同じ

他も仕様はほぼ同じだ。「サーモン丼」は「サーモン」と「焼とろサーモン」がそれぞれ4切れずつに、「いくら」が少々。


「まぐろサーモン丼」は、「まぐろ」と「サーモン」が4切れずつ。そして「いくら」が少々。


「牛カルビ丼」は、「牛カルビ」とゆで卵が半分。


「まぐろ丼」も「サーモン丼」も、HPに記されている仕様上は2種類が4切れずつ。しかしなんだかんだで同じ魚からの2種類なので、個人的にはマグロとサーモンといくらが乗っている「まぐろサーモン丼」が一番強い気がする。ネギトロとイクラならイクラの方が好きだし。


牛カルビ丼も美味いが、松屋が3月24日から1週間の期間限定で開催した「お持ち帰りワンコインフェア」と比べると、やや貧弱かなという感想。「カルビ焼肉定食」か「生姜焼き定食」を持ち帰りのみ500円で買えるというやつだ。

まあ松屋は1週間で終わったのに対し、はま寿司のワンコイン丼は期間限定ながら終了時期は未定。きっとコロナ次第なのだろう。普通にネタも新鮮で、酢飯も良い感じに美味かった。

というか、店で回転寿司を食べるのと大体同じくらいのコスパで、そのネタを使った海鮮丼をテイクアウトできるのってそこそこレアなサービスでは? 近所に はま寿司 がある方、ワンコイン丼はなかなかいい感じですよ。

参照元:はま寿司
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼持ち帰り用のセットが良い感じだった。箸、醤油、ワサビ、甘だれ、そして手拭きがパックになってる。あとなんだか追加のワサビと醤油をいっぱいくれた。