何度でも言うが、日清チキンラーメンのピークは最初の一口である。うわーなんかこの懐かしい感じ、いいよね! と食べ進めるも、後半になって飽きてくるまでがワンセットだと思うのだ。そういう意味では、コーンフレークに似た存在と言えるかもしれない。あれ、最後ちょっとだけ残してまうのよ。

しかし、そんなコーンフレークラーメンにも一つだけ例外がある。『アクマのキムラー』である。最後の一滴までおいしく食べられるという点において、私(あひるねこ)の中で別格のチキラーなのだが、なんと最近になってリニューアルされたというではないか。現物が送られてきたので、さっそく食べてみたい。

・悪魔がリニューアル

3月上旬より順次発売されているというリニューアル版『アクマのキムラー』。今回、Twitter等で爆発的にバズるチキンラーメンのキャラクター・ひよこちゃんの新CMが出たとかで、そのプロモーションの一環として私の元にも商品が送られてきた。

と言っても、個人的にあのふざけた鳥類には何の思い入れもないため、CMに関しては完全スルーで新『アクマのキムラー』にだけ触れていきたい。気になる人は自分で検索してくれよな。さて、注目はどこがどうリニューアルされたか? であるが……。

日清によると、「唐辛子の辛みをアップするとともに、新たにガーリックの風味と旨味を加えることで、さらに “やみつき旨辛” な味わいにグレードアップしました」とのこと。うむ、イマイチよく分からんので とりあえず作ってみるぞ。


まずは麺の上に生卵をのせ、具材を入れる。


お湯を注いでラップをする。


3分経ったら……


麺を軽くほぐし、別添のスープを入れる。


──完成である。

・変わったのか?

相変わらず簡単でいい。鍋を使わずに済むなんて最高じゃないか。そして、やはりウマい。チキンラーメン特有のチープな麺と、ほのかに胡麻が香るキムチスープの組み合わせには奇妙な中毒性が宿っている。かきたまやニラといった、少し大ぶりな具材の存在も地味にデカイと言えるだろう。ただ……。

前の『アクマのキムラー』と一体何が違うのかは、ぶっちゃけよく分からなかった。「辛味がアップ」と言うが、そもそも別にそんなに辛くないんだよな。ガーリック感もキムチの陰にやや隠れているような気がしてならない。あれ? 変わったのってもしかして……パッケージの ひよこだけじゃね?

そう勘繰ってしまうほどささやかな変化ではあるのだが、それでも本家チキンラーメンの軽く3倍はウマいと思わせるのが『アクマのキムラー』の悪魔たる所以なのだ。最初の一口のウマさが最後の一滴まで持続するのは素直にスゴイ。もうリニューアルとか関係ねぇ。『アクマのキムラー』最高!

・常備したい

パッケージにおける ひよこの主張が強すぎるあまり、手に取るのを若干ためらってしまうかもしれないが、辛いものが苦手な人(実は私)でもおいしく感じる辛さなので激しくオススメだ。今のご時世、ぜひ家に置いておきたい一品である。……でも買い占めはすんなよ。

参考リンク:日清チキンラーメン
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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