アクションカメラが大好きだ! GoProシリーズも良いけれど、特に好きなのはInsta360シリーズだ。360度撮影可能な「Insta360 ONE」はバリバリ愛用しているし、小型の「Insta360 GO」も気に入っている。
そんな私が、アクションカメラ界隈で話題の新商品『Insta360 ONE R』をスルーするわけがない。当然ポチ! そしてつい最近、やっとこさ中国から商品が届いた!! 私と同じくInsta360ファンである同僚の佐藤も同機の存在が気になっているようだし、さっそくレビューするぞ〜っ٩( ‘ω’ )و
……と いじくっていたところ、私にとって あまりにも致命的な問題が発覚したので、レビューよりも何よりも先に情報共有しておきたい。特に、GoPro感覚で『Insta360 ONE R』を使おうとしている人は必見である。
・保存形式の罠
よくよく冷静に考えてみれば「Insta360シリーズなのだから、そうだよね」って話なのだが、この『Insta360 ONE R』、動画や写真を撮影しても、マイクロSDカード内には「mp4」や「jpeg」で保存されない。
Insta360シリーズのオリジナル動画フォーマットである「insv」や静止画フォーマット「insp」でしか保存されないのだ。これ重要。めちゃ重要。
もちろん「Insta360のアプリで動画を編集するんだよ〜」って人なら全く問題ないし、同アプリでファイルを読み込んでから「mp4」や「jpeg」に “書き出す” ことはできる。あるいは、PC用ソフト「360度編集ソフトウェア」を使って書き出すこともできる。
しかしながら、PCで動画を編集する人は、GoProやデジカメで動画を撮影した時のように、
「撮影 → メモリーカードからmp4ファイルをPCにコピー → PCで編集」
といったダイレクト的な展開は不可能。どうがんばっても、
「撮影 → 専用アプリを起動してカメラ本体からスマホに動画を転送 → スマホのアプリ内に保存された動画をスマホ本体に保存 → スマホからPCに転送 → PCで編集」
か、
「撮影 → 専用ソフトを立ち上げて → メモリーカードに入っている「insv」か「insp」ファイルをmp4やJpegに変換 → PCで編集」
と、どちらにしても「アプリ」か「ソフト」をカマして「変換」というヤヤコシイ手順を踏まなければならないのだ。めんどくせええええええっ!!
ちなみに、Insta360 ONE Rの公式サイトの「動画フォーマット」の欄には、「mp4(カメラのBasic Stabilizationをオンにしてください)」と書かれているので、もしかしてmp4で保存できるのでは……なんて淡い期待を抱く人もいるかもしれないが、ずばり「無理」である。
中国・深センのカスタマーサポートに連絡して詳しく聞いてみたりもしたが、「mp4で保存されることはない」とのことで、「mp4にしたいならアプリかソフトでエクスポートするしかない」との回答であった。
Insta360 ONEのような「360度モジュール」で撮影した動画がinsv形式ではじき出されるのは理解できる。しかし、いかにもGoProのような “いかにもアクションカメラです” 的な形をしている「4K広角モジュール」ですらinsv形式でしか書き出されないというのは、PCで動画を編集する私にとっては、かなり厳しい。
実は私、「4K広角モジュール」と「360度モジュール」がセットになったツイン版に加え、ライカのレンズが搭載された「1インチ」のモジュールも別途注文しているのだが、届く前から萎えてしまっている。
幸い、まだ箱はとってあるので、この『Insta360 ONE R』は佐藤に高値で売りつけようと思っている。佐藤がこの記事を見る前に。
参考リンク:Insta360 ONE R
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
▼気になる佐藤(コメント欄に注目)
▼あと「音」に違和感。こちらは「Insta360 ONE R」で撮影。やったらビンビンしてる。実際はこんな音じゃない。
▼こちらはGoPro Hero7で撮影。こっちの音のほうが自然に近い。
▼なんとInsta360社のCEOが直々にメッセージをしてくれた! 「2月にmp4形式に戻す」とのこと。期待しよう!
We will put back mp4 format in February. For now you can use Premiere plugin to skip transcoding for desktop workflow.
— JK Liu (@imclover07) February 7, 2020