性癖とは業(ごう)だ。逃げても逃げても逃れられないものなのかもしれない。そんな人の業を思わせるニュースが本日2020年1月29日、ネットを駆け巡っている。北海道の路上で下半身を露出した男が逮捕されたのだ。
北海道のSTVニュースによると、調べに対し、己の欲望を認めると同時に「将来への不安から逃れたい現実逃避で犯行に及んだ」とも話しているという男。犯行を行うために20キロ以上離れた場所まで移動していたという。
・将来への不安から逃れるため?
私(中澤)は、このニュースを見た時、まず、下半身を露出することが将来への不安から逃れることとどういう関係があるのか疑問に思った。
仮にそれで将来への不安のみが消えたとしても現在がリアルに不安になりそうである。「捕まるんじゃないか?」と。問題が何も解決していないどころか自ら問題を増やしているではないか。不可解だ。
そして、次に気になったのが、犯行に及ぶために20キロ以上離れた地点まで移動していたというところ。20キロて。往復40キロて。中学生がエロ本買うために隣街まで行くのとは桁が違う。
・移動距離を検証
参考までに編集部のある新宿から直線距離20キロをグーグルマップで調べてみたところ、約20キロ離れているのは以下の地点だった。
東……千葉県市川市
北……埼玉県さいたま市東浦和辺り
西……東京都府中市
南……神奈川県の川崎港辺り
──他府県にまで遠征しちゃっていた。ちなみに、南東に進んだ場合羽田空港の先端にたどり着く。
さらに言うと、今回報じられたのは2019年10月の犯行だ。往復40キロ以上移動した上、秋から冬になる北海道での露出。下半身露出に対するモチベーションが高すぎると言わざるを得ない。周辺で同様の事案が数件あることから余罪の可能性も疑われているというこの事件。誠に業の深さを感じる。