ラベルライターの「テプラ」は、キングジムの看板商品の1つであり、職場や学校などでお馴染みのラベル作成機だ。持ち物に名前を記したり、器具の使い方を示すのに役に役に立つ。そのテプラを、ラフォーレ原宿がグランバザールの広告ビジュアルに採用した。
2020年1月23日に始まったバザールに行ってみると……建物には巨大なテプラ風広告が! 見やすい、めっちゃ見やすいのはたしかだ!! しかし視認性が高すぎて、逆に注目しすぎてしまう。ここは本当にラフォーレなのか? 若者のおしゃれの発信地に、そこはかとなく事務感が漂ってるぞ!
・↓入口↓
キングジムのニュースリリースによると、この広告のコンセプトは「史上最も親切なセール」。屋外看板や値札、店内表示など、ありとあらゆるものが、テプラをモチーフにしたデザインで貼り出されているという。
実際に建物を見るとテプラだ。ラベルを重ね貼りした感じは完全にテプラ。それも、めちゃくちゃデカい。
正面玄関上には……
「入り口です↓」「入り口です↓」
「グランバザール会場はこちらです」「入り口です↓」
「入り口」の主張が強い! 入っていいものか、逆に不安になる。入り口まで来て退き返してもおかしくないぞ。しかしだ、こんなもんじゃない。エントランスの真上のガラスには、さらなる強烈なテプラが!!
「↓入口↓」「↓入口↓」
「↓↓↓ラフォーレ入口↓↓↓」「↓↓↓ラフォーレ入口↓↓↓」
「Entrance」「Entrance」
「↓↓グランバザール入口↓↓」「↓↓グランバザール入口↓↓」
“圧” がすごい……。私(佐藤)のような、バザール慣れしていないオッサンは、そこに何か良からぬものが待ち構えている気がしてしまうのだが。歯を食いしばって入口まで来てみると、やっぱり言葉の圧がスゴイ。
「↓足元も注意↓」って書いてあるけど、足元もおぼつかなくなるって。これだけ「本日初日」って護符みたいに貼ってあったら、上を見るでしょ?
唯一テプラらしい使い方をされていたのが、入り口の扉の「入口→」。これが本来の使い方じゃない?
もちろん、館内もテプラ地獄である。階段にもビッシリだ。ケバケバしい色紙と文字の洪水に、目がーー! 目がーーーッ!! ってなりそうだ。耳には聞こえなくても、文字が目にうるさい。
・特設ページのポスターもすごかった
さらに呆れた……いや驚くのは、特設ページに用意された、拡大できるポスターだ。
クリックしてみると、ポスターの端々に細かいテプラがビッシリと敷き詰められていることがわかる。
何が書いてあるのかな? 拡大してみると……大したこと書いてねえええええええ!
「Wi-Fiはワイファイと読みます」とか、何なんだよ! とにかく、徹底してテプラをモチーフにしたすごい広告だ。ラフォーレ原宿のグランバザールに参加する予定の人は、広告に目を奪われて転ばないよう、足元に注意して欲しい。