カレーと言えばインドだ! インド人がウマイというカレーは間違いないはず!! そんなシンプルな発想を元に、我々ロケットニュース24は、インド人に日本のレトルトカレー5つを食べ比べてもらった。
その動画はすでにYouTubeの公式チャンネルで公開しているが、本記事では「本格派」と絶賛されたレトルトカレーについてお伝えしていきたい。本場が認めたレトルトカレーがこれだ!
・インド人留学生が「本格派」と絶賛
この調査に協力してくれたのは、日本語学校『ホツマインターナショナルスクール』に通うインド人留学生・ラヴィである。料理人などではなく一般人だが、食べ始めると、「この味はインド人の好きな味ではない」など、カレーについてのこだわりを見せるラヴィ。やはりカレー愛のレベルが違う。
30点(100点中)など辛口評価も出るこの食べ比べ。そんな中、ラヴィが「本格派」と絶賛したカレーがあった。インド人に「味、色、匂いがほぼインドのカレーと同じ」と言わしめたレトルトカレーとは……
『キッチン88 インドカレー・バターチキン(メーカー推奨価格税別320円)』だ!
・ほどよいトロみ
というわけで、さっそく実食してみよう。湯煎が3分から5分と短めなところもグッド。手軽に作れるのがレトルトカレーの魅力なだけに、湯煎時間は短ければ短いほどポイントが高い。
温まった袋を開けてみると、トロトロとカレーソースがあふれ出てくる。ご飯に絡みやすそうなちょうど良いトロみだ。同時にふわっと香る生姜の匂い。全ての情報が訴えかけてくる。「ウマイで」と。
だが、私は覚えている。動画でラヴィが「すげえウマイ」と言っていた『銀座インドレストラン ナイルさんのチキンカレー(税込550円)』は意外と普通だったことを。そして、ラヴィの採点では『ナイルさんのチキンカレー』とこのカレーは同じ95点だった。
・実食
ということは、やっぱりこのカレーも普通なのだろうか? 「レトルトカレーにしては本格的」で終わるのだろうか? ドキドキしながら食べてみたところ……
すげえウマイ……!
ひと口食べるだけでコク深い滑らかな辛さが舌を包み込むように広がる。バターの風味と生姜の爽やかさがバランス良く感じられ、どことなくフルーティーさも漂っているせいか味がとてもキラびやかだ。これはご飯何杯でもイケるヤツ!
・致命的なミス
日本人の舌でも、下手な店のバターチキンカレーより断然ウマかった。これで320円という価格はハッキリ言って凄すぎる。凄すぎるけども……
なんでこれと『ナイルさん』が同じ点数やねん!
いや『ナイルさんのチキンカレー』もウマイのは確かなのだが、それでもそう思ってしまうほどに『キッチン88 インドカレー・バターチキン』はズバ抜けているのだ。私の採点だと少なくとも10点くらいは差がついている。
インド人の舌と日本人の舌はやっぱり違うのかも……。すなわち、インド人にウマイレトルトカレーを聞いても意味なかったかもしんない。最後にしてこの企画の根本を揺るがす致命的なことに気づいてしまった。
とは言え、『キッチン88 インドカレー・バターチキン』が激ウマなことは事実。繰り返すが価格も320円と高くはないので、レトルトカレー好きは1度ご賞味あれ。
取材協力:ホツマインターナショナルスクール
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼インド人のレトルトカレー食べ比べ動画