なんだなんだ、この餃子……! もう結論から言ってしまおう。餃子が生き返ってきた。まったく意味が分からないかもだが、木っ端微塵になった魔人ブウが復活するかのごとくカムバックしてきたのである。

この度、珍しい餃子を提供してくれたのは、福岡県中央区今泉にある池三郎というお店。福岡の新名物「炊き餃子」なるものがウリとのことで行ってみたのだが……

・予約した方がいい

これがなかなかヨロシで冬にぴったりな餃子だった。食レポの前に1つアドバイスするならば、今の寒い時期だと予約はしといた方が無難ということ。そういうのも、池三郎は中心地・天神近くにお店を構えているため、仕事帰りの人たちが押し寄せてくるのだ。

現に記者はギリギリセーフ。ド平日の開店時間と同時入店で1人利用だから大丈夫っしょと予約せずに行ったのだが、入り口でガッツリ止められてしまった。「ぼっちで来ました(つд⊂)エーン」と伝えたら時間限定でありつけることになったものの、今の時期は ぼっち だとしても入れないことも多いらしい。

・炊き餃子の実力は

さてさて、ここからは「生き返る餃子」へと話を戻そう。池三郎は餃子屋というよりは居酒屋で、落ち着いた雰囲気の中でお客さんがお酒を飲みながら餃子をメインにしてつつくといった感じ。で、もちろん看板メニューの炊き餃子(1人前6個入り700円)を注文したのだが……

鉄鍋グツグツで出てきた(^O^)


なんでも、鶏ガラと豚骨からスープを採り、手製の餃子を炊き上げているらしい。なんだかすでにウマそうだが、皮も「炊き専用」と聞けば期待値が跳ね上がるではないか。そして餡は地鶏のさまざまな部位を使った炭火焼きなんだとか。お客さんの多さといい、そんじょそこらの餃子じゃないとみて間違いない。


では、炊き餃子いただきまーす!

一口食べてみると、ホフホフしてしまうくらいアツくて一気に体が温まる。うんうん、これが冬の醍醐味。キンッキンッに冷えたビールを流し込みつつホフッ。あぁ、生きてる……!

どこか水餃子のようでありながら、口の中でホロホロホロッと餡が顔を覗かせる。そして噛んだら炭火の香りがフワリ。また、シャキシャキしたネギとのコンビネーションもいいし、ビールとも合ってウマい。季節を感じる餃子で……イイぞ〜コレ!


こんなんやったら、2人前頼んでおけばよかったバイ……。


そう後悔したが、聞けばおかわり可能とのことなので二つ返事でお願いすることに。そしたら鍋ごと持っていかれて……

餃子、大復活……!!


なんちゅうデジャヴ。餃子を入れておかわりかと思っていたら、まさか鍋丸ごととは。ちなみに餃子の味に飽きないのか気になる人もいるかもだが、卓上の辛子味噌と柚子胡椒を駆使して味変を楽しめるから心配なし。特に柚子胡椒は美味!

九州といえばやはり柚子胡椒は外せない。実は餃子との相性が至高で、個人的には焼き餃子にもちょいちょい柚子胡椒を使っているくらいだ。このコンビだといくらでもイケるが、炊き餃子も例外ではなかった。こりゃウメェなぁ……。

・とにかく炊く

程よくお腹いっぱいになったところで、最後にシメで麺かおじやを頼める。記者は麺(300円)をチョイス。ここでも再び鍋が下げられたのだが……


麺までグツグツするんか〜い(笑)


まぁこれはこれで優しいとんこつラーメンみたいな感じで美味しく、お店の「炊き」に対するこだわりをビシバシ感じることができた。結果的に餃子12個、シメの麺とビール2杯でフィニッシュ。満腹&満足です。

余談ではあるが、お客さんの中には「餃子 → 麺 → おじや」のコースでフィニッシュする人もいるらしい。どんだけ食べるんだよとは思ったが、ついつい胃袋が欲するウマさはそこにあった。ごまさばとか魚系のメニューも充実していたし、次は別のものも試してみたい。

・電話鳴りまくり

食事をしているとき「どんだけ鳴るんだ」っていうくらいお店の電話が鳴りやまなかった池三郎。あまりに間髪いれず鳴るため、混雑状況を店員さんに尋ねたら「11月はそんなに多くなかったけど、12月に入って寒くなると一気に増えた」とのこと。

特に金曜と土曜は予約なしだと入れないくらい混むらしいので、今の時期に食べたい人は前もって連絡した方がいいだろう。なお、公式HPによると県内に系列は4店舗。通販もやっているから、気になる人はグツグツと復活する餃子をお試しあれ。

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 池三郎
住所 福岡県福岡市中央区今泉1−10−15 2F
時間 18:00~23:00
休日 不定休

参考リンク:博多 炊き餃子 池田和三郎
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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