2019年12月2日、みんな大好き「ペヤングソースやきそば」から衝撃の新商品『ヨシモリ超ボンビーやきそば』が発売された。ペヤングではなく “ヨシモリ” である理由は公式ホームページを参照して欲しいが「超ボンビー」とはなかなか刺激的なネーミングではあるまいか。
『ヨシモリ超ボンビーやきそば』は、「麺が多くて」「具材・ふりかけ・スパイス無し」のペヤングで、言われてみれば確かにボンビーっぽい雰囲気が漂っている。だがしかし、本物貧乏は「こんなの全然貧乏じゃない」と怒りを隠さない。果たしてどういうことなのだろうか?
・リアル貧乏人が大激怒
12月2日よりコンビニで先行発売中の『ヨシモリ超ボンビーやきそば』。冒頭でもお伝えした通り、ソースしか付いていない究極のシンプルやきそばである。コンビニでの販売価格は税別193円。麺が通常の約2倍であることを考えれば、コスパは決して悪くない。
……と思いきや、かつて本物の貧乏生活を経験し、今でもちょい貧乏の当編集部・中澤星児いわく「こんなもん全然貧乏じゃない」「所詮、貧乏じゃないヤツが作ってる」とのことである。果たして彼はどんな根拠があって、そんな暴言を吐いているのだろうか?
──中澤さんは、超ボンビーやきそばにお怒りだと伺っておりますが?
「というか、本当に失礼なネーミングですよね。超ボンビーやきそばだっていうから貧乏の味方だと思ったら、冷静に考えてもお金持ちしか買えないでしょ」
──でも税込みでも200円ちょいですよ?
「これだからサンジュンさんは、世間知らずのボンボン野郎だって陰口を言われるんですよ。いいですか? 200円ですよ? 本物貧乏が1食で200円使えますか!? 誕生日だってせいぜい1食100円ですよ!! なぜなら本物の貧乏は本当に金がありませんから!」
──確かに、私はそこまでの極貧生活をした経験がありません。では、中澤さんのおっしゃる本物の貧乏とは、どんな食生活なのでしょうか?
「私の経験だと、基本は業務用スーパーで売っていた特売の木綿豆腐と米……以上です」
──え、それだけですか!
「ええ、それだけですよ。だって貧乏ですから。ちなみに木綿豆腐を選ぶ理由はわかりますよね? 絹より食べ応えがあるからです。ちなみに特売だと豆腐は1丁20円でした」
──20円! で、でも飽きないんですか?
「飽きますよ(怒)。飽きるに決まってるじゃないですか! でも金が無いんだから仕方ないじゃないですか!!」
──す、すみません。
「飽きるから豆腐の半分はそのまま食べて、もう半分は潰してご飯にかけたりしていました。そうすると食感が二通り楽しめますからね」
──ずいぶん白い食卓ですね……。
「ゴージャスに行くときはカツオ節を少しだけかけます。だいたい月に2回くらいですね。口の中に広がるカツオの風味ったらもう……! あとはマヨネーズも週1くらいで使ってましたね。完全に洋食です」
──想像を絶しますね。
「1番のぜいたくは、見切り品のアボカドを豆腐に半分だけのせることです。これは月に1回でした。ただ、あまりにもアボカドがウマすぎて、2食連続で食べちゃったりするんですよね。食べた後、俺はなんてぜいたくをしてしまったんだと落ち込みました」
──ぜいたくですか……。
「ぜいたくでしょ? だって、私の知り合いのバンドマンは湯葉に見立ててティッシュを茹でて食べてましたから。それと比べたらアボカドなんて貴族の食事ですよ」
──た、確かに……!
「この話を聞いてもまだ “超ボンビーやきそば” だって言えますか? せいぜいボンビーくらいでしょ。私は豆腐生活を3年してるんですよ? ハッキリ言って不愉快です」
話を聞く前は『ヨシモリ超ボンビーやきそば』に何の疑問も持たなかったが、中澤の体験談を知ってしまった以上、心の底から超ボンビーだとは思えなくなってしまった。世の中には想像を遥かに超えるボンビーが存在する。
なお、中澤に『ヨシモリ超ボンビーやきそば』を食べてもらったところ「当時こんなにウマいもん食ったら強盗でもしてたかもしれませんね」と話していたから、味の方は折り紙付きである。ただ、超ボンビーではない、という話だ。
というわけで、『ヨシモリ超ボンビーやきそば』が本当に貧乏かどうかは疑問が残るところだが、コスパが良い商品であることは間違いないだろう。
参考リンク:ペヤングソースやきそば
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼中澤の命を救ったアボカド豆腐のレシピはこちら。
▼ペヤングではなく「ヨシモリ」の理由はこちらをどうぞ。