コストコで売っている食品は何でもアメリカ~ンサイズ! 大きなピザに、ワクワクするロールサンド「ハイローラー」……アメリカっぽい商品が並ぶなかで、突然アジアっぽいメニューが目に入った。

それは「ルーローハン(魯肉飯)」。台湾のB級グルメで、私(沢井)はルーローハン愛が止まらない一人。これまで何度かお伝えしているとおり、日本で見かける度にチェックしているが、コストコのルーローハンはどんな味なのだろうか? Twitterでは評判が良いようだ。

・コストコで「ルーローハン(魯肉飯)」が登場

2019年秋から目撃情報が相次いでいるコストコの「ルーローハン」。台湾におけるルーローハンのイメージは小腹がすいたときに屋台でちょっと食べるもので、小ぶりのお茶碗に入っている印象が強いが、コストコが手掛けるとそんな控えめなわけがなかった。

重さはなんと1010g! 1kg超え~ッ! 巨大なミンチ肉や大量のハイローラーが入っている容器にズッシリ詰まっている。玉子の数から、1箱で6人前くらいだろうか。

・食べてみた → 台湾を通り越してインドが見えた

そーっと1/6を皿に盛りつけてみると、台湾の屋台より多いもののまぁ常識的な量だ。なんとなくホッ。

ほのかに香るエスニックな香り、味付け玉子、刻まれたバラ肉、高菜がいかにも台湾らしい。Twitterでも評判が良いようだし、期待して食べたところ……


インドだった。


カレーっぽい味がしたのだ。それもインド料理屋で食べるような。どういうことだ!? 私はルーローハンを食べたはずなのに、なぜ心に浮かぶのはインドなのか!? 

原材料表を確認したところ、「にんにく、しょうが、シナモン」そして着色料として「ウコン」が使われていた。これ、とりあえずカレーっぽい雰囲気が感じられる組み合わせや……。

表には台湾のルーローハンでよく使われる、いや、ルーローハンの命とも言えるスパイス「八角(スターアニス)」や「五香粉(ウーシャンフェン)」は記載されていなかった。

・アメリカかもしれない

ウコンに引っ張られてカレーを思い浮かべてしまったが、よくよく考えると大変甘い。甜面醤、砂糖、オイスターソースと甘いヤツが勢ぞろいだ。


ハッ……そういえばアメリカ人が好む中国料理や台湾料理は甘いヤツが多い酢豚の歴史にも甘いものを好む欧米人の影があった。


ハッ……コストコはアメリカ生まれだ。もしかしたらこのルーローハンの味付けにも、甘い味付け大好きなアメリカ~ンな影響が及んでいるのだろうか。


甘めで八角&五香粉の香りがないことは確かだが、他にも試食してもらったところ「美味しい!」と絶賛の声が聞かれた。その人は八角が苦手なのだという。中華圏を出ると八角は好き嫌いが分かれるからなぁ……。コストコのルーローハンは、台湾の魯肉飯がより広い世界に旅立った結果と言えるのかもしれない。

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.