いまや国民食といっても過言ではないカレー。欧風、インド風、スープカレー、スパイスカレー……数え切れないほどのジャンルがあるカレーだが、今回は大阪で特に好まれる「甘辛カレー」をご紹介しよう。
甘口でも辛口でもなく、甘さと辛さが同居するツンデレな美味しさ。なぜか病みつきになるその味を、もっと多くの人に知ってほしい!
・シンプル and スピーディ
ウマイモンには事欠かない食い倒れの街・大阪だが、カレーにも独自の文化があることをご存知だろうか。俗に「甘辛カレー」と呼ばれる独特な味わいのカレーを提供する店が、数多く存在するのだ。
今回やってきたのは、阪急電車・大阪梅田駅の地下街に居を構える「インデアンカレー 三番街店」である。インデアンカレーは甘辛カレー発祥の店としても知られており、創業は1947年という老舗店だ。
メニューは超シンプルで、基本はインデアンカレーとハヤシライスの2種類のみ。他にタマゴ入りやライス大盛などをチョイスできるものの、トンカツやエビフライなど定番のトッピング類は存在しない。ルウを味わうカレー屋としての矜持が伝わってくるようだ。
そしてメニューがシンプルなせいか、とにかく提供スピードがハンパなく速い。筆者がカウンター席に着いてからカレーが到着するまでに要した時間は、わずか30秒ほど。速っ! まさに「世界最速のインディアン」である。
・「時間差」がポイント
注文したのはインデアンカレーのタマゴ入りで、価格は830円(カレー780円 + タマゴ50円)。付け合せには福神漬ではなくキャベツのピクルスが付いてくる。
さて、気になる味の方はどうだろう。甘辛カレーというだけあって甘味と辛味が同居しているのだが、ポイントは2つの味わいが同時にやってくるのではなく、時間差で押し寄せてくること。
まず先に感じられるのは、甘味。フルーティで芳醇な甘味が口の中に広がる。イメージとしては、昔ながらのカレーパンに入っているカレーフィリングのような味と表現すれば良いだろうか。そんな優しい甘味に顔がほころぶのも束の間、コンマ何秒か置いて今度はスパイスの辛味がやってくる。
「甘 → 辛 → 甘 → 辛」と交互に味覚を刺激してくるため、飽きが来ない。途中でタマゴを崩したりピクルスを加えたりしながら食べ進めていくと、さらに味が複雑になる。この表情豊かなルウの味を楽しむことこそが、甘辛カレーの醍醐味といえよう。
ちなみに今回訪れたインデアンカレーでは辛味が少しばかり甘味に勝っている印象だったが、店によっては甘味を強く感じられるところもある。そんな違いを感じながら食べ歩きをするのも楽しいぞ。甘辛カレー、大阪に来た際には食べていただきたいグルメのひとつです!
・今回紹介したお店の情報
店名 インデアンカレー 三番街店
住所 大阪市北区芝田1-1-3
時間 10時~22時
休日 不定休
参照元:インデアンカレー
Report:グレート室町
Photo:RocketNews24.
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