母さん事件です。関東を中心に展開する中華料理チェーン「日高屋」をご存じでしょうか? 安くて美味しいので私(あひるねこ)もよくお世話になっているのですが、なぜか今回、日高屋の社長に呼び出しを食らってしまったのです。
当然、不良に体育館裏まで呼び出されるのとはワケが違います。相手は有名企業の社長。日高屋で一番エライ人なのです。そんなエライ人が、私に一体何の用があるのでしょうか……?
・本社に呼び出し
というわけで、日高屋を運営する「ハイデイ日高」の本社にやって来た。日高屋については当サイトも何度か関連記事を掲載しており、私自身、そのいくつかで執筆を担当している。不適切な表現等は特になかったと記憶しているが、コトがコトだけに、自然と緊張が高まる。
広報担当ならまだしも、社長自ら出てくるとは尋常ではない。通された部屋の扉を恐る恐る開ける私。そこにいたのは……なんと……!
ガチの日高屋社長だった!
生(なま)……! 生社長であるッ!!
・社長登場
ご紹介しよう。ハイデイ日高の高橋均社長だ。ウス! 日高屋さんにはいつもお世話になってます!! ところで、本日はどういったご用件で? すると社長は、ゆっくりイスから立ち上がって私をソファーへと案内した。そして……
「日高屋は、2019年10月に餃子をリニューアルしましてね」
──あ、はい。知ってます。リニューアルするのは8年ぶりと聞きました。
「ええ。それで10月31日までの間、餃子1皿を170円(税込)でご提供しているんですよ」
──170円!? 安ッッ!
「ありがとうございます。セール終了後も、230円(税込)という従来の価格を維持するつもりです」
──すごい! 増税前と同じ価格ってことは、実質の値下げですね。
「そうなんです。加えて『中華そば』『野菜たっぷりタンメン』の価格も据え置きとなっています。なのに……」
どうしてロケットニュースで取り上げてくれないんだ!?
えええええええええええ!?
・呼び出しの原因
マジかよこのおっさん! たしかに当サイトは本件に関してノータッチだったが……まさか今日呼ばれたのはソレのせいか!?
「私はね、日高屋の餃子の記事がロケットニュースさんに出るんじゃないかと楽しみにしていたんです。それなのに、待てど暮らせど掲載される気配すらない。何回ブラウザをリロードさせる気ですか!」
やべーよ、顔は笑ってるけどブチギレてるよ。上場企業のトップにツメられんの超こえーよ。こうなったら……この流れを無理矢理インタビューに持っていくしかない! ところで社長、今回のリニューアルで餃子はどのように変わったんですか?
「まず皮ですね。以前は厚くモチモチしていたので食べ応えがあったんですが、今回はまったく逆で、皮を薄くすることで食感をクリスピーにしたんです。炭水化物を減らし、たくさん食べられる餃子を目指しました」
・ちょろい
社長ちょれェェェェェエエエエエ! 他には他には?
「豚肉を40%増量しています。日高屋の餃子は今まで野菜中心だったんですよ。それを今回は肉の旨みを増やして、野菜とのバランスを第一に考えました。あとは脂分を大幅に減らして、化学調味料も減らしてますね。ヘルシーな餃子に生まれ変わったんじゃないかと思います」
──なるほど~。それにしても社長、ヘンな言い方かもしれませんが、自社の商品にとてもお詳しいですね。
「当然ですよ。私は社長であると同時に、商品開発部長でもありますから」
──ええ!? そうだったんですか!? どうりでお詳しいわけだ。
「料理が好きでしてね、昔から商品に携わっています。家庭でも毎日作りますよ。私が作ると、女房よりも美味しいものが出来上がりますから」
──あとでモメても知らんで。書くけど。
「それでまあ、こうね。餃子をリニューアルしまして、10月31日まで税込170円でご提供しますよと。なのにどうして……どうして……ロケットニュースさんに……」
アカン、また波が来た! えーと……そうだ社長! 「ちょい飲み」の発祥は日高屋って聞いたことがあるんですが、これは本当なんですか?
「本当です。16年前からやってますから。日高屋はホッピーも置いていますし、アルコールに合うつまみをたくさんご用意しています」
・ちょろい
社長ちょれェェェェェエエエエエ! 私もよく「ちょい飲み」をするんですけど、日高屋って「ちょい飲み」するのにちょうどいいお店なんですよね。
「ありがとうございます。一般のいわゆる居酒屋だと、ある程度食べて飲まないとちょっと格好悪いけど、日高屋は餃子1枚とビールでパパッと帰れますし、敷居も低い。100円・200円台のメニューが充実していて、お通しがないのも大きいんじゃないかと思います」
──そういえば先日、当サイトの女性ライターが日高屋で初めて1人飲みをしたみたいなんですけど、1000円でお釣りが来たって驚いてました。
「それは嬉しいですね。女性のお客様は大歓迎ですよ。実は今回の餃子リニューアルには、女性のお客様をもっと増やしたいという狙いもあるんです」
──そうだったんですか。他にオススメのメニューってあったりします?
「女性によく売れているのは『五目あんかけラーメン』ですね。こちらは牡蠣のソースをふんだんに使っています。あとは、『野菜たっぷりタンメン』もやはり大人気です。野菜が350グラム入ってますから、1食で1日分の野菜が取れてしまう」
・予想外の展開
インタビューが進むにつれ、徐々に打ち解け始める私と社長。よかった、これでもう大丈夫そうだ。ホッと胸をなでおろした……次の瞬間。社長がいきなりソファーから立ち上がった。ま、また来るか!? と思いきや……
「ちょっと外に出ましょう」
そう呟いて、オフィスから飛び出して行ったではないか。え、どうしたんです!? 急いで社長の後を追っていくと……
そこにあったのは、なんと日高屋の店舗。社長、これは一体……?
「いやぁ、餃子の話をしていたら餃子が食べたくなっちゃいましてね! あひるねこさんも一緒に食べませんか? さあさあ!!」
こうして……
突入……!
社長とまさかの「ちょい飲み日高」……!!
キンキンに冷えてやがる生ビールは、元々330円だったのがさらに下がり、現在ではなんと290円(税込)で提供されているぞ。無論、頼むしかあるまい。
それに餃子を合わせさえすれば、最強の「ちょい飲みセット」の完成だ。熱々の餃子をビールで一気に流し込んだるでーーッ!
さあ、社長もどんどんいっちゃってください!
──守りたい、この笑顔。
・社長の思い
駅近で安価でテーブル席もある日高屋は、「ちょい飲み」にまさにピッタリな環境だ。社長はお店に来てくれたお客さんに、日高屋を思いきり楽しんでほしいと話す。
「仕事が終わって、こうやってビールを飲んで餃子を食べて、元気になってもらって。よし、明日も頑張るぞ! って思ってもらえれば。サッと食べてすぐ帰るのもいいけど、1杯やりながらの会話を楽しんでほしいですね。やっぱり食事は楽しくないと」
・マブダチに
始めは本社にまで呼び出されて戦々恐々たる思いだったが、その言葉に触れ、「ちょい飲み」までを共にしたことで、社長と私の絆は知らず知らずのうちに深まっていた。これはもはや……マブダチと言っていいのではないか? いや、マブダチである。インスタにも投稿しちゃおう。
「では、マブダチになった記念ということで……」
・空前絶後のプレゼント
なななんと社長、読者の皆さんにプレゼントを用意してくれたらしい! ナイス太っ腹!! で、気になる内容は……な、何ィィィィイイイ!? 日高屋の餃子無料券が1年分だとォォォォオオオオ!? ヤバすぎるプレゼントの詳細は次のページへGO!!