2019年9月4日から、コメダ珈琲店の季節のシロノワールに「大人ノワール」が帰ってきた。こちら、去年の秋にも発売されていたものの復刻である。いかにも秋っぽい、落ち着いた雰囲気なシロノワールのうちの1つ。

見た目は茶色7割に白3割と、華やかさこそ無いが、味の病み付き度は半端無い。シロノワールの大半は甘みが強く、ノーマルサイズを1人で食べると後半が辛かったりする。しかし「大人ノワール」は、ともすれば無限に食べられそうなアブない一品だ!

・落ち着いた見た目と魅せる香り

これまでのシロノワールは、赤だの緑だのをまとっており、どことなくガチャガチャしたデコられ具合がそこはかとなくあった。そこにきて「大人ノワール」の潔さ。茶色いデニッシュに茶色いコーヒーシロップをぶっかけて、茶色いココア味のフィアンティーヌをふり掛けた、THE茶色なコーデ。



ソフトクリームこそ白いままだが、見た目からして普段とは雰囲気が違う。そして、香りも違う。普段は正直言って、食べるまでは素材の香りはそこまで目立たない。しかし「大人ノワール」は、テーブルに運ばれてきた段階で、香ばしいコーヒーの香りを纏(まと)っている。

香りの元は、たっぷりかかっているエスプレッソ風味なコーヒーシロップ。これが上からもたっぷりぶっかけられているだけでなく、デニッシュとデニッシュの間にもしっかりと染み込ませてあるのだ。



・テクい苦味

ホカホカなデニッシュのサクサクな表面と、やや苦めなコーヒーシロップがジュワッと染み込んでやわらかくなっている中身。食感を他で例えるなら、カリカリに焼いたトーストに、ハチミツなりバターなりを塗りたくって食べた時の、サクサクとジュワッが共存する状態に近い。

そして時間の経過と共に、デニッシュの熱でとろけていくソフトクリームが染み込んでいき、しっとり感が増していくシロノワールマジックはいつもの通り。ただし、ぶっかけられてるコーヒーシロップの苦味の按配が中々にテクい。



この苦味のおかげで甘みが常にリセットされるため、甘いと苦いで永遠に食べられる。時にはノーマルサイズの最後の一切れが、飽和した甘さで辛いときもあるシロノワールシリーズ。だが「大人ノワール」は、くどさと無縁。

これは復刻するのもうなづけますわ……コーヒーならぶっちゃけ季節とか関係なさそうだし、いっそ常設メニューにして欲しいレベル。値段はノーマルサイズが750円で、ミニサイズが550円(一部店舗では販売価格が異なる)。販売予定は9月下旬までと短めなので、みんな急いでコメダにGO! 

参考リンク:コメダ珈琲店
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.