まさに、猫も杓子も……というヤツであろう。そのうち終焉を迎えるとは思うが、いまだその時は見えない圧倒的なタピオカ人気。そこに、高級チョコレートメーカーとして泣く子も黙るゴディバが参戦していたようだ。

2019年8月23日から12月31日まで、北は茨城県から南は広島までの範囲で、店舗と数量限定で発売の「ショコリキサー タピオカダージリン」。いったいどのような仕上がりになっているのかガチで解剖してみたぞ!

・お値段税込み670円

多少は今さら……という感じがぬぐえないが、しかしゴディバの看板は伊達ではない。きっと美味しいんだろうなぁと、期待せずにはいられないというもの。それと同時に、きっとお高いんだろうなぁとも。


天下のゴディバなら桁が一つ二つ増えてもおかしくない……と、ある程度覚悟して店までやってきたが、お値段は税込みで670円。まあ普通に食事1食分程度なのは目をつぶるとして、1箱1万円越えのチョコレート詰め合わせが並んでいる中での670円がなんと安く感じられることか。

ちなみにサイズやフレーバーの展開は1種類のみ。そこまでタピオカに本腰を入れていないのか、それとも極限まで仕上げた1杯なのだろうか。見た目は普通で、チョコレート味っぽい液体の上に、クリームが乗っている感じ。


身も蓋もない正直な意見を言えば、ドリンクそのものはスタバとかでも年中飲めそうな感じだ。とはいえ、スタバにはタピオカ入りのレギュラーメニューが本記事執筆時ではない。スタバにタピオカをぶち込んだような感じかな? それはそれで強そうではある。

いざ飲んでみると、流石はゴディバ。がっつり甘そうなのにそこまで甘くなく、バランスが取れている。チョコレートの扱いは手馴れたものなのだろう。量もちょうど良く、タピオカそのものでお腹が膨れる分を考えてもナイスな按配

何度か突発的に渋谷や原宿で人気のタピオカ屋に並んだことがあるが、正直味の追求はイマイチなモノがわりとあるように感じている。流行りものの宿命だろう。タピオカさえ入っていれば、ドリンクは多少質が悪くても売れるもの。しかしゴディバはその辺しっかり作りこんできた感がある。これは好印象だ。


・タピオカの質は

筆者はかつて、タピオカの質について言及する記事を書いたことがあったが……ゴディバのタピオカはちゃんとモチモチしている。これはキャッサバ純度もかなり高いに違いない。きっとタピオカを飲み歩いている、タピオカ通な方も満足の仕上がりだと思われる。

しかしそれで終わっては面白く……いや、中々伝わり難いところもあるだろう。ということで……


お待ちかねの……


断面タイム(^q^)


半分に割ってみると、なるほど実にデンプンである。ちなみに色は赤茶色。まあタピオカの色なんて、イカスミで染めたりとかしているし、演出の一環だ。赤茶色なのはチョコレートとのビジュアル上の親和性を追及した結果だろうか?

外周部分はかなり水分を吸って軟化が進んでいる。提供される時間や店舗にもよるのかもしれないが、個人的には硬めが好きだ。しかし、中心部分はしっかりと程よい硬度を保っていた。タピオカとしての全体的なグレードにもぬかりは無いと思われる。タピオカ内にこんにゃくの気配は感じ取れない

というわけで、ゴディバが仕掛けるタピオカ飲料「ショコリキサー タピオカダージリン」。値段はゴディバにしては安く、しかしドリンクの液体部分のクオリティはしっかりとゴディバ。そしてタピオカ部分のクオリティも信頼できるものだ。タピオカ好きの皆、まだなら次はゴディバを試してみてはいかがだろう。

参照元:ゴディバ
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼ちなみに重さは1つ1グラム程度で


▼大きさは直径およそ1ミリ強といったところ