やあ、ポケモンGOトレーナーのみんな! 今日もすごい勢いでスマホの充電が減っているかな? お兄さんは常にモバイルバッテリーを携帯しているんだけど、たまにケーブルの方を忘れて死にたくなるよ!! その時はありったけのパワーで自分を呪うよね!
それはさておき、今回の記事はズバリ “保存版” だ。なんと、ナイアンティックの中の人が「ポケモンGOに関する30の質問」に答えてくれたゾォォォオオオオ! こんなこと滅多にあるもんじゃないッ!! さあ、みんなが気になるポケモンGOの謎を以下で要チェックだ!
・グローバルマーケティングリーダーが答える
今回、我々の図々しいインタビュー依頼に快く応えてくれたのは、ナイアンティック社のポケモンGOグローバルマーケティングリーダー、須賀建人(すが けんと)氏だ。肩書だけ見ても何をしている人かよくわからないが「ポケモンGOには絶対に欠かせない重要人物」だと思って間違いない。
立ち上げから時からポケモンGOに関わっているという須賀氏ならば、トレーナーが知りたいポケモンGOの謎を全て知っているハズ。教えてくれるかどうかは抜きにして、Twitterで募集した選りすぐりの質問を30個ぶつけてみたぞ。なお、このインタビューが実施されたのは2019年7月末のことである。
・色違いポケモンについて
質問1:「色違いポケモンが出現する確率は全員平等ですか?」
須賀氏: ある特定のユーザーに有利になっていることはありません。
──実はコレ、僕はあんまり疑ったことがないというか、平等だと思うんですよね。例えば、イベントごとにアーボ2、ドガース2って捕れた方が調整されている気がしちゃいます。
須賀氏: 偏りが出てくることもあると思いますが、自然な現象だと思っていただければ……。
──僕はやたらコダックの色違いが出るんですが、そういうもんだと割り切ってます。それを補うための交換機能ですもんね?
須賀氏: おっしゃる通りです。
質問2:「レベルやトレーナー名によって色違いポケモンが出現する確率が違うといったことはありますか?」
須賀氏: こちらも同様で、ある特定のユーザーに有利になっていることはありません。
──ですよね。とはいえ、実世界に運がいい人悪い人がいるように、やはり色違いが多く捕れてる人、そうでもない人がいると思います。
須賀氏: そうなんです。僕もダンバルはたくさんゲットしましたが、ナマケロは0匹でした……。
──なるほど。あとやっぱり、色違いポケモンをたくさん持ってる人は20万匹とか捕まえてますもんね。
質問3:「地域限定ポケモンの色違いはどのように実装する予定ですか?」
須賀氏: どこに住んでいるんでしょうかね? 見つかり次第ゲームに登場する予定です。
──これは実装されたらとんでもないレアポケモンになりそう(9月に実装決定)。
・キラポケモンについて
質問4:「同じ人とばかり交換しているとキラになる確率は下がりますか?」
須賀氏: 詳細は伏せますが、特定のユーザーに対して有利になっている、ということはありません。
──実はコレ、疑ってます。僕はこれまで8000回以上交換していますが、9割は社内にいる同じトレーナーとです。特に最近はキラになる確率が悪い気がしますねぇ。どうなんでしょうか?
須賀氏: おそらく、最初の頃によくキラポケモンになっていたのは、古いポケモンが混ざっていたからではないでしょうか?
──お、覚えてないけどあるかも……。
須賀氏: 長くポケモンボックスにいたポケモンの方が、キラになる確率は高いです。その他では誰かに有利、誰かに不利、ということはありません。
質問5:「キラフレンドになる確率は大親友なら全員一緒ですか?」
須賀氏: これも同じですね。特定のユーザーに対して有利になっている、ということはありません。
質問6:「キラフレンドと交換しないまま置いておくと、他のフレンドとキラフレンドになる確率は下がりますか?」
須賀氏: これも同様です。
質問7:「特別な交換の回数を1日1回から増やす予定はありますか?」
須賀氏: 将来的なことはわかりませんが、現状はありません。
──これは増やして欲しいな~。実は僕と同僚が2人とも地方の知り合いとキラフレンドになったことがありました。上京したとき、1人は特別な交換、1人は通常の交換でやや気まずくなった記憶があります。なので、せめてもう少し……。
須賀氏: 我々ナイアンティックとしては、ポケモンGOを通じて様々な出会いや経験をしてもらいたいと思っています。その場合なら “それなら2回会って欲しいな” と思います。
──なるほど……。
須賀氏: ただ、今回のGO FESTでは世界各国からトレーナーが集まることもあり、イベント参加者限定で5回に増やす、という取り組みを行いました。この日しか会えないトレーナーもたくさんいますし、会話のきっかけにしてほしいな、と。
──ふむふむ。
須賀氏: ゲームバランスを考えると常に増やす、ということは難しいと思いますが、最適な形を今後も検討していきたいと思います。
質問8:「遠距離のフレンドとポケモン交換ができるようになりませんか?」
須賀氏: こちらもゲームバランスを考えると現状では難しいです。やはり、我々としてはポケモンGOを通じて直接会って欲しいな、と思っているので。
質問9:「メッセージ機能を搭載する予定はありますか?」
須賀氏: 現状ではありません。
──なんか、どんなに人気のあるソシャゲでも「風向きが変わる瞬間」ってあると思うんです。例えば、有料の月額制ゲームが無料になったり、ライフ制が撤廃されたり。個人的には「メッセージ機能」がポケモンGOのそれにあたると思うんですよね。
須賀氏: でも、トレーナー同士がどんな方法であろうとやり取りしてくれることは嬉しいです!
・ギフトについて
質問10:「ギフトのストック数を10から解放する予定はありますか?」
須賀氏: ギフトは我々の想定を超えた使い方をされています。今後、ギフトはイベントなどにも登場するかもしれません(その後、ギフトイベントが開催された)。
質問11:「ギフトを開けられる回数は現状20ですが、今後上限を解放する予定はありますか?」
須賀氏: 先ほどの質問もそうですが、皆様からギフトについて様々なご要望があることは承知しています。より使いやすくなるように改善を続けていきます。
質問12:「お気に入りのギフトをコレクションできる機能は追加されませんか?」
須賀氏: 旅先で入手したギフトを大切にとっておいている、友人によって送るギフトを変えている、などの声をいただいています。ギフトはポケモンGOらしい「ソーシャル × 位置情報」を体現している機能だと思いますのでこれからも様々な機能改善を進めていきます。
・ジムについて
質問13:「ジムの仕様に関して、今後アップデートの予定はありますか?」
須賀氏: ジムのみならず様々な機能で改善を予定しております。楽しみにお待ち下さい。
質問14:「ジムで1日に貰えるポケコインの上限解放予定はありますか?」
須賀氏: 現状はありません。
質問15:「EXレイドが開催されるジムを更新する予定はありますか?」
須賀氏: パートナーの増加などで常に更新されています。国内では最近マツキヨさんも追加されました(その後、CHARGE SPOTも)。もっと増やせるといいですね。お問い合わせお待ちしております!
・トレーナーバトルについて
質問16:「複数バトルなど、今後PVPのアップデートはありますか?」
須賀氏: 対戦もポケモンの重要な要素の一つではありますので、ポケモンGOらしく進化させていく予定です。1つお話できるのは、PVPを制作しているチームは、本編ポケモンの対戦も大好きなメンバーが揃っています。
質問17:「対戦が申し込まれたら、アプリを開いていなくても通知が来るようになりませんか?」
須賀氏: いいアイディアですね。
・GOスナップショットについて
質問18:「GOスナップショットで、モーション追加の予定はありますか?」
須賀氏: GOスナップショットも、我々の想定を超えた使い方がされている機能の1つです。ポケモンをもっと近くに、もっと親しみを持てるように色々と検討中です。
質問19:「GOスナップショットで、セルフィ機能を追加する予定はありますか?」
須賀氏: あるといいな、という話はしています。
・ガジェットについて
質問20:「ポケモンGOプラスで、スーパーボールやハイパーボールが投げられるようになりませんか?」
須賀氏: 現状予定はありません。
・機能について
質問21:「トレーナーレベルの上限解放の予定はありますか?」
須賀氏: 詳細はお答えできかねます。
質問22:「ボックスの上限ががなかなか解放されないのは何故ですか? また解放の予定はありますか?」
須賀氏: ゲームバランスを考慮しながら慎重に行っています(その後、2500まで解放済み)。
質問23:「コミュニティ・デイなどで不具合があった場合、アプリ内で通知がないのは何故ですか?」
須賀氏: がんばります!
質問24:「アプリ内で個体値がわかるような機能は実装されませんか?」
須賀氏: 検討します(その後、実装済み)。
質問25:「アバターの顔や髪形、体型を追加する予定はありますか?」
須賀氏: どんなのが欲しいですか?
質問26:「第5世代 “イッシュ地方” はいつ追加されますか?」
須賀氏: 内緒です!(その後、実装決定)
質問27:「その際 “メガシンカ” はどのように実装される予定ですか?」
須賀氏: 同じく内緒です!!
・その他
質問28:「今年後半のコミュデイはあらかじめ発表されますか?」
須賀氏: これまでと同じです(2019年12月まで発表済み)。
質問29:「地域格差についてどう思いますか?」
須賀氏: 社内でも議論に上がりますが、なかなか解決するのが難しい問題です。
──僕のように、普段は都会でプレイしているトレーナーが地方に行くとビックリしますもんね。地方の方には本当に申し訳ないんですが……。
須賀氏: 我々としても何も無いところにランダムにポケストップを立てるワケにはいきませんし、本当に苦慮しているところです。。
──ポケストップと言えば、国によってはポケストップの申請が行われていますね? 日本ではいつ頃になりそうですか?
須賀氏: なるべく早く……とは思っていますが、現状はお答えできません。ただ、 “もう1度見たくなる” 素敵なものは、まだまだたくさんあると思っています。
──確かに、思わず「え?」ってなるポケストップはありますよね。
須賀氏: ガイドブックにも載っていないけど、実は物語がある……みたいな感じだとイイですよね。ギフト機能の実装により、現地に足を運ばなくても地方のポケストップが見られる機会が増えました。ポケストップが外の世界に飛び出す1つのきっけかになってることは嬉しいのですが、地域格差の解消にまでは至ってないことは承知しています。
──そうなると、スポンサーのポケストップが効果的なんですかね?
須賀氏: 1つの手段ではあると思います。
──やや話は飛ぶんですが、ポケモンGOの素晴らしいところは「そこまで課金しなくても十分に遊べるところ」だと思います。やはりスポンサーの存在は大きいのでしょうか?
須賀氏: スポンサージムは、スポンサー、トレーナー、我々ナイアンティックの3者がWin-Winの関係になれる仕組みだと思っています。我々のゴールとしては、トレーナーの課金だけに依存するビジネスモデルにはしたくありません。
質問30:「どうすればナイアンティックに就職できますか?」
須賀氏: グローバルでひとつのチームとして仕事をするので、ある程度の英語力はどうしても必要になります。またゲームの知識より、どうやったら人と人を繋げられるのか、どうやったら人を家から外に出せるのか、そんなNianticのミッションに共感してくれることでしょうか。
──募集ってしてるもんなんですか?
須賀氏: はい、ホームページで募集してますよ。あ、あとは出張がどうしても多くなるので旅が好きな人にはピッタリかもしれませんね。
おまけ: ロケットニュース24をどう思いますか?
須賀氏: 大好きです! 実はかなり前から読んでますよ。これからも忌憚なきご意見をいただければと思います。
──恐縮です。おそらく御社の意図しない記事もあるかとは思いますが “ポケモンGO愛” だけはいつも持って記事を書いていますので、ムカついても見逃してください!
……というわけで、これまで明かされることがほとんどなかったポケモンGOの謎について、少しは迫れたインタビューではなかろうか? 特に色違いポケモンやキラポケモンについて、都市伝説的な要素はないことを確認できたことだけでも大きい。
また、インタビュー時は実現していなかった「個体値判定機能」や「ギフトイベント」「ポケモンBOXの上限解放」などがここ半月あまりで登場していることを思うと、ポケモンGOのスピード感はかなりのものであろう。1カ月後、3カ月後、半年後、そして1年後にはトレーナーの要望が多く実現されているハズだ。
とにもかくにも、ダメ元でお願いしてみたら、本当に実現してしまったナイアンティックの中の人へのインタビュー。もしかしたら奇跡の第2弾もある……のかもしれない。それまで今回の記事を参考に、より良いポケモンGOライフを! ではアディオス!!
参考リンク:ポケモンGO公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)
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