各地で梅雨が明けはじめ、ようやく夏らしい天気になってきた今日この頃。中央競馬は今週から札幌・新潟・小倉へと舞台を移し、夏競馬も後半戦に突入する。
新潟の開幕週を飾るのは、国内唯一の直線重賞・アイビスサマーダッシュ。究極のスプリント戦を制して、夏の新潟に勝ちどきを上げる馬は果たして? 混戦模様のクイーンステークスの予想と合わせてお届けします!
・枠順が重要
日曜新潟のメインは、芝1000m(直線)で行われるアイビスサマーダッシュ。直線競馬としては国内唯一の重賞競争で、夏の新潟名物として毎年大きな盛り上がりを見せる。
競馬ファンの間ではよく知られていることだが、新潟の直線競馬では一般的に外枠有利といわれている。傷みの少ない馬場の外側を走れるからだ。また直線競馬はレース数自体が少ないため、過去の経験値も重要といっていいだろう。そのあたりから攻略のヒントを探っていきたい。
・3度目の正直なるか
今回の出走18頭のうち、「アイビスサマーダッシュに参戦経験のある馬」は7頭。「3着以内に入ったことのある馬」だと4頭まで絞れる(①ラブカンプー、②ダイメイプリンセス、⑥ナインテイルズ、⑩レジーナフォルテ)。
この4頭のうち、最も外枠に入った馬をシンプルに狙う。本命は⑩レジーナフォルテ。過去2回の挑戦では3着、4着と堅実に走っており、昨年の上位馬がいずれも内枠を引いたことで今回はこの馬を狙ってみたい。
母父にボストンハーバーを持つ血統は2015年、2016年と当レースを連覇したベルカントと同じ。父のアルデバランⅡもダンスディレクターなど短距離で活躍した産駒を輩出している。
前走のバーデンバーデンカップでは、落鉄がありながらも勝ち馬と0.2秒差の5着に粘るなど勝負根性も魅力。内田騎手の大きなアクションに応え、3度目の正直で勝利をつかんでもらいたい。
馬券は馬連で勝負。⑩レジーナフォルテを軸にして、相手は③⑤⑪⑫⑬⑭。
・メイショウショウブ、古馬相手でも
日曜札幌のメインは、芝1800mで行われる牝馬限定の重賞・クイーンステークス。近2年はG1馬が力の違いを見せ付ける内容となったが、今年は混戦模様。馬券的には面白いメンバー構成といえるだろう。
本命は唯一の3歳馬・⑤メイショウショウブ。2歳の暮れからG2以上のレースを使い続けて結果も残しているため、古馬相手でも即通用するとみた。なお、デイリー杯ではアドマイヤマーズ(後にG1を2勝)と差のない2着。実力は本物だ。
北海道への遠征も初めてだが、ダートで勝利を挙げているあたり、パワーの要る洋芝への対応力も秘めていそう。
馬券は馬連で勝負。⑤メイショウショウブを軸にして、相手は①③⑫⑬。
テレビ中継もいいが、新潟の直線競馬はスタンドで観戦すると迫力満点。筆者も一度みたことがあるが、普段と違い外ラチ沿い(つまり客席に近い側)を競走馬たちが走る光景に大興奮だった。競馬に興味がない人も、新潟に訪れた際には一度観戦してみてはいかがだろうか。
・【追記(結果)2019年7月29日11:30更新】
週末は重賞2レースともに1番人気が勝利する結果に。アイビスSDはライオンボス → カッパツハッチ → オールポッシブル。クイーンステークスはミッキーチャーム → スカーレットカラー → カリビアンゴールドという結果でした。