タイトルにも書いたが、完全にナメていたとしか言いようがない。サイゼリヤの店舗限定・期間限定メニュー『プチぷよのサラダ』を食べた正直な感想である。隠れた実力者という言葉が、これほど似合う商品もそうはないだろう。

知らない人のために一応説明すると、「プチぷよ」とはミニトマトの品種名のことだ。以前より一部のサイゼ店舗に限定メニューとして登場しており、私(あひるねこ)もつい先日になってようやく食べる機会があったのだが、想像をはるかに上回るウマさに思わず衝撃を受けてしまった。これはもはやフルーツである!

・悲しみのサイゼ

……と、勢いよく始めてみたはいいものの、ここ数日、私のテンションはどん底まで下がりきっていた。なぜか? すでに報じられているように、サイゼの定番にして最強メニュー『真イカのパプリカソース』が近々販売を終了することが分かったからである。寝耳に水とはまさにこのことか。

・限定トマト

『真イカ』のいない未来に絶望しながらも残された時間を楽しんでいたところ、ふと目に入ったのが『プチぷよのサラダ』のPOPだった。そういえば以前から置いてあった気がするが、正直ミニトマトで300円近くするってサイゼ的にどうなのよ? と思わないこともない。しかし……。

真イカショックに心を弱らせていた私は、試しにこのサラダを注文してみることにした。プチぷよ、ルッコラの上にペコリーノチーズがかかっただけのシンプルな内容で、ルックス的にはまあ……あまり期待できないというのが正直なところである。


が……!


プチぷよを1粒食べた瞬間、その認識が大きな間違いであったことに気付いた。気付きまくった。な、何だこのトマトは……。甘い……!? え? 嘘? めっちゃ甘~~~~~~いんですけど! 何コレすげーーーーーッ!!

・異常なウマさ

一般的なミニトマトと違って皮が非常に薄いからか、本当にぷよぷよとした食感で驚く。噛むと酸っぱさよりも爽やかな甘みが口の中を支配し、とても野菜とは思えぬスウィートな余韻だけが後に残るのだ。確かにこれはトマトというより、高級なさくらんぼを食べているような感覚である。

ルッコラの苦みとペコリーノチーズの塩気、そしてプチぷよの甘みという三位一体のバランスも抜群で、なんかもういくらでも食べられそうな勢いだぞ。当然ワインによく合うし、なんならデザート感覚ですらある。ナメてかかったことを心から謝罪したい気分だ。激ウマ。

・限られた店舗のみ

先述の通りこちらは店舗限定メニューで、サイゼリヤによると東京、千葉、茨城の一部で販売されているとのこと(200店舗)。限られてはいるが、見かけたら即注文は言うまでもないだろう。ただ、『真イカのパプリカソース』と同時期に終売となる可能性もあるため、もしそうなった場合、私は死ぬ。

Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.