2019年6月28日、映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が公開された。大ヒットを記録した「アベンジャーズ / エンドゲーム」で一区切りがついたMCUの新たな第1歩として公開される本作は、ファンにとって絶対に見逃せない作品だ。

公開に先立ち行われた試写会で、私、P.K.サンジュンは同作を一足早く鑑賞してきたのだが、映画の内容にあれこれ触れるのはやめにしておこう。それより映画を観終わって思ったことは「スパイダーマンだけでも5くらいまで続きそう」ということだ。

・大人になりたくないピーター

映画の舞台となるのは「アベンジャーズ / エンドゲーム」の8カ月後。サノスの “指パッチン” で消滅していた人類の半分が甦り、人々が徐々に元の生活に戻ろうとしているタイミングである。当然ながら「アベンジャーズ」の気配も色濃い。

冒頭で「内容についてあれこれ触れない」と書いたが、ただ1つだけ言えるのは、これまでは「早く大人になりたいピーター」だったのが、今作では「大人になりたくないピーター」であるということ。また、ティーンエイジャーが主人公なので “青春もの” の一面があることは記述しておきたい。

・エンドゲーム後の世界

さて、映画はさすがのMCUクオリティであり、スパイダーマン自体も映画向きのキャラクターであることから、作品としては文句なしにオススメできる。特にエンドゲーム後の世界がどうなっているのか気になって仕方がないファンは、絶対に観に行くべき作品だ。

アクションシーンはもちろんのこと、甘酸っぱい系のストーリーもキュンキュンすること間違いなし。またMCU作品ならではの “他キャラコラボ” もあるので、満足して映画館を後にできるハズだ。ただ、それよりも映画を観終わった私が感じたことは、


「スパイダーマンだけでも5くらいまで続くんじゃね?」


……ということである。スパイダーマンはMCU第13作「シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ」で初登場して以来、今作で5作品目の登場となるが、まだピーターはハイスクールすら卒業していない。

・王位継承的な意味合いも

原作のスパイダーマンは登場時こそ高校生であったものの、その後の方が遥かに長く、また見せ場も多い。アイアンマンとキャプテン・アメリカ亡き後、スパイダーマンはMCUの中心人物になると予測されていたが、今作を観てそれが確信に変わった。「やはりスパイディか」と──。

とはいえ、元々の知名度も高く映画向きのスパイダーマンが、アイアンマンやキャプテン・アメリカに代わる中心キャラになることは当然なのかもしれない。そして『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』も、いわば “王位継承” 的なニュアンスを多分に含む作品であった。

とにもかくにも、世界的大ヒット間違いなしの『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は6月28日に公開された。なんと日本は世界最速公開となっているから、ぜひ早めに映画館に足を運んでいただきたい。

参考リンク:スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:©2019 CTMG. © & ™ 2019 MARVEL.

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