年号が令和に変わっても、テレビの影響力ってやつはいまだ絶大だ。人気番組に登場した店の前には、翌日には行列ができてしまっている。ただ、その気持ちは分からなくもない。ドラマ『孤独のグルメ』に出てきた店には、私(あひるねこ)だって超行ってみたいのだ!
先日、横浜・野毛にある飲み屋街で、友人たちと昼から飲んだくれるという休日を過ごした。「桜木町ぴおシティ」には過去行ったことがあるが、野毛で飲むのはこれが初めて。ここまで来たなら行ってみたいじゃないか。『孤独のグルメ』に出てきた中華屋で、“あの名物” を味わいたいじゃないか!
・昼から野毛飲み
野毛については、当サイトの K.Masami が以前執筆したのんべえ記事が詳しい。休日の野毛はまだ明るいうちから多くの人が酒を求めて集まってきており、さながら酔っ払い天国の様相を呈していた。控えめに言ってクソ最高の雰囲気だ。
2軒ほど回った後、いよいよ『孤独のグルメ Season 3』に出てきた中華料理屋「第一亭(だいいちてい)」に行ってみることに。ちなみにこの回の初放送は2013年で、なんとあれから約6年も経っている。にもかかわらず、店の前には長~い行列が! すごッ、さすが有名店!!!
・満席の店内へ
しばらく並んでやっとこさ入店。中はすごい熱気で、お店の方が忙しそうに店内を駆け回っている。もはや街の中華屋という感じではないが、やはりここはドラマにも出てきた『チートのしょうが炒め』と『パタン』を注文したいところ。酒は紹興酒に切り替えるとしよう。
・チートを食らう
忙しそうな割に、サクッとスピーディーに提供される『チートのしょうが炒め(600円)』。もはや周知の事実だが、これは豚の胃袋だ。普通なら “ガツ” と表記されるところを、このお店では “チート” と呼んでいるのである。
しょうがの餡がたっぶりかかっているからか、思った以上にサッパリと食べられるチート。絶妙な歯応えはもちろんのこと、臭みもなく、あまりしつこくもないので、これならパクパク食べられてしまう。ただゴローさんよ……これは酒だろ酒! チートにより、我々の酒のペースはさらに加速度を増してく。
・念願の……
んで! いよいよ来ました『パタン(600円)』だよ!! 麺の上にニンニクとネギがどさっと乗った、ハイパー人気の裏メニューが満を持して到着ゥ! ていうか、知ってはいたけどだいぶシンプルだな!! これウチでも作れんだろ!
・ヤバすぎ
という無粋な発言を今すぐ後悔したくなるほどの圧倒的なニンニクパワー。前へ、前へ、さらに前へ! 攻撃以外の術を知らなそうなオフェンスの鬼っぷりに、私の胃……いやチートも嬉しい悲鳴をあげまくる。うおおおお、ニンニク最高ォォォォオオオオ! いやマジで、自分で作ったら絶対こんなに入れないぜ……!!
ペペロンチーノを超強力にしたかのような『パタン』の爪痕は、結果的に翌日の昼以降まで消えることはなかった。胃がニンニクと同化したと言ってもいいだろう。今にして思えば中華スープにつけて食べるという選択肢もあったが、それは今度一人で来た時にでも試してみたい。
・裏なのに
味付けもゴマ油と醤油くらいで、極めてシンプルだった裏メニュー『パタン』。元々は まかないメシだったそうだから、当然と言えば当然である。ただ、裏メニューなのに客のほぼ全員が頼んでいるという光景には、さすがに笑ってしまったぞ。いや表やん! もはや表メニューやん!!
今なおメニューには『パタン』の文字はないが、当たり前のようにオーダーは通るので初めての方も安心してほしい。というか、必ずどこかで誰かが頼んでいるはずだ。ニンニクの暴力を一身に食らいたいというニンニクマン諸君は、ぜひ挑戦してみてくれ! ただし、そのあと人に会う予定があるなら止めておくのが賢明だろう。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 第一亭
住所 神奈川県横浜市中区日ノ出町1-20
時間 11:30~13:30、16:30~21:00
休日 火曜
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼店の前には長~い行列が。
▼ほぼ全員が頼んでいた『パタン』。
▼誰が頼んだか『ピータン(600円)』。
▼誰が頼んだか『青菜炒め(500円)』。
▼いい雰囲気だ。
▼実にいい。
▼こちらも有名な「ホッピー仙人」。
▼すげえ、こんな滑らかな白ホッピー初めて飲んだ(500円)。
▼夜になっても大勢の人が酒を求めて集まってきていた。