日本を代表するアニメ監督である宮崎駿監督。そんな宮崎駿監督がスタジオジブリ設立以前、ルパン三世のテレビシリーズでひそかに作り上げた回があることは以前の記事でお伝えした通り。

スピード感や演出からすでに宮崎駿節をビンビン感じられる神回としてルパン好きの間でも有名だが、その1つである第145回「死の翼アルバトロス」がYouTubeで無料公開されているためお伝えしたい

・宮崎駿節

この動画を公開しているのは、『ルパン三世』シリーズを製作するトムス・エンタテインメントの55周年公式YouTubeチャンネル。「峰不二子 “セクシー” セレクション」として2019年5月29日に公開されている。

セレクションのタイトル通り、作中ではキワドイ姿で激しいアクションを繰り広げる峰不二子が描かれているが、見てみると、むしろそれはオマケのようなものということが分かるはずだ。アクションや演出から感じる宮崎駿節が半端じゃないのである。

・散りばめられたカリオストロ感

すき焼きを奪い合うルパン一味、次元とルパンの息合いすぎな2人2脚&ジャンプ……これカリオストロの城やん。っていうか、始まりのBGMからカリオストロ感がヤバイ。ルパンと次元がアルバトロスを追うためにパクる飛行機が伯爵のオートジャイロに見える

まるで、カリオストロの城のスピンオフみたいなこの回。ネットでは以下のような声があがっている。

・ネットの声

「作画神すぎないか」
「この頃はステレオ放送だったから音が立体的」
「これはルパン3世ではなく、宮崎駿作品」
「序盤のすき焼きの取り合い、『カリオストロの城』のパスタの取り合いを彷彿とさせるモノがありますね(笑)」
「世界一美味しそうなスキヤキ」
「この話見るとすき焼きが必ず食いたくなる」
「ふんだんに使われているカリ城のBGM、冒頭の美味しそうなすき焼きetc. 宮崎演出だから為せる業ですね」
「まさかの二人二脚」
「ハヤオ趣味全開 だが、それがいい」
「かりおすとろかん」
「映画かと思った」
「こりゃあ『さらば愛しきルパンよ』期待するかぁ」
「30分アニメとは思えないほど濃密なストーリー、躍動感ある画面 監督、アニメーターとしての宮崎駿の力量をこれでもかと見せつけられる作品」

──改めて感激してしまう人が続出。山田康雄さんルパンに、井上真樹夫さん五エ門、峰不二子も増山江威子さんなど、ルパン一味の声優さんにも懐かしさを感じる。やっぱり銭形警部は納谷悟朗さんだわ

何度見ても新しい発見があって面白いこの神回。宮崎駿ファンはトムス・エンタテインメントの55周年公式チャンネルに急げッ!


※追記 2019年5月30日 14時55分
記事公開当初、声優名を誤って記述しておりました。訂正してお詫びいたします。

参照元:YouTube「TMSアニメ55周年公式チャンネル」
執筆:中澤星児

▼なんだかんだで一味に協力する銭形警部に萌える