まだ5月だというのに、夏のような暑い日が続く。このまま本当に夏に突入して欲しいところが、残念ながら来る。必ず来る! そう、梅雨が……。今年の梅雨は例年に比べて暑くなるとの予想が出ている。いずれにしても、傘のお世話にならない訳にはいかないだろう。
だが! ありとあらゆる技術が進歩するなかで、傘だけは一向に進歩する気配がない。持ち歩くの面倒くせえええええッ! って人にとっておきのサービスを紹介したい。傘をシェアする「アイカサ」は1日70円で利用でき、任意のスポットに返却可能だ。これで令和最初の梅雨は乗り切れる?
・渋谷発のサービス
このサービスは2018年12月、東京・渋谷に誕生した。当初は約50カ所にシェア傘のスポットを設置。現在は渋谷・新宿を中心に都内の広い範囲にスポットを拡大。2019年5月21日からは福岡市内に41カ所のスポットが設けられている。いずれ全国に拡大する可能性を秘めている。
・まずはLINEで友達登録
実際利用するのはどうしたら良いのか? 私(佐藤)もこのサービスについて最近知った。傘の利用登録から返却、決済まですべてLINEで完結することができるので、その流れを順に紹介しよう。なお、今回はiOS版アプリを使って、流れをお伝えする。
まずは、LINEで「アイカサ」を友達登録する。
トークを開くと、友達登録のお礼と共に使用方法を紹介する動画が貼り付けられている。動画の内容を確認した後に、「アイカサを利用する」をタップすると、位置情報や決済等にとついての認証を求められるので、これを許可する。
・決済はカードかLINE Pay
決済は個人の場合、クレジットカードもしくはLINE Payの利用が可能である。
ここまでで利用準備は完了だ。
・傘を借りる
あらためてトーク画面に戻ると、傘を借りるための項目が表示されている。「スポットを確認」が位置情報を元に、最寄りのアイカサスポットを表示する。「傘を借りる」をタップすると、カメラが起動してQRコードの読み取り待ちとなる。
スポットで傘の柄を見ると、そこにQRコードが記されているのがわかるはずだ。これを先ほど起動したカメラで読み取る。
実は傘は、スポットに置かれた状態だと開かないようになっている。柄のところに3桁のナンバーロックが施してあり、指定のURLを開くと、そこに3桁の数字が記されているのである。したがって、連携していない傘を持ち去ったとしても、雨をしのぐことはできないのだ。
ここまで来てようやく傘を開くことができる。1度登録してしまえば、あとはスポットでQRコードを読むだけなので、わずらわしさはそれほど感じないだろう。
・1日70円、6日以降420円
返却時は、先ほどのトーク画面の「返す」をタップする。借りる時と同様にカメラが起動してQRコードの読み込み待ちになるので、今度はスポットに掲出されたQRコードを読むと、返却完了。きちんと傘を畳んで、所定の位置に返す。
1日の利用料金は70円。この時は借りたその場で返したので70円である。引き落としは6月1日の予定だ。
なお、利用料金は1日延長するごとに70円加算され、6日以降月末まで420円で使い放題となる。
思わぬゲリラ豪雨に見舞われて、コンビニでビニール傘を買った経験がある人も多いはず。1本500円の傘を買うよりも、1日70円で不要になったら返却できる、このアイカサはかなり良いサービスではないだろうか。これからは慌てて傘を買うよりも、まずはアイカサスポットを探す方が良いかもしれないぞ!
参照元:アイカサ、PR TIMES
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24