すっかりメジャーな存在となった、床を綺麗にしてくれるロボット掃除機。そろそろ使ってみたいけど、まだちょっと値が張るなぁ……と購入を踏み止まっている方も多いのではないだろうか。
かくいう筆者もそのひとりだが、ある日、ドン・キホーテの家電コーナーをチェックしていると税抜3980円の格安ロボット掃除機を発見。この価格でちゃんと使えるなら高コスパかも! ということで購入してみたぞ。
・株式会社ジョワイユが販売する『JOY-SMCL』
ドン・キホーテで購入したロボット掃除機は、株式会社ジョワイユが販売する『JOY-SMCL』というモデルである。1年間の製品保証が付いてくるほか、何かあればカスタマーセンターが電話応対してくれるとのことだ。
箱の中には、日本語の取扱説明書、ロボット掃除機本体、取扱説明書、電源アダプター、ブラシ×2個、モップ×2枚が入っていた。
ブラシとモップを並べるとまるで笑顔みたいでご機嫌なのはさておき、さっそくセッティングだ。
本体裏にブラシとモップを取り付ければ……
あっという間に組み立て完了。掃き掃除だけでなくモップで拭き掃除も出来そうなところがイイ感じだ。ちなみにモップ1枚は予備となっている。
・5時間の充電で約60分間の使用が可能
あとは充電するだけ……なのだが、ここでひとつ気になる点が出てきた。それは満充電まで最初は8時間、その後は5時間の充電が必要な点だ。また、連続使用時間は約60分間となっており充電の度にアダプターを差し込む必要がある。
例えば、iRobotのスタンダードモデル「ルンバ643(市場価格3万2000円前後)」だと、連続使用時間は同じく60分間だが、満充電までの時間は3時間で自動充電機能も搭載されている。つまり、充電時間が短いうえに放置したままでも60分間以上の掃除が可能なのだ。
この価格でルンバと比較するのはさすがに酷ではあるが、いずれにせよ格安ロボット掃除機『JOY-SMCL』には自動充電機能が搭載されていない分、連続使用が可能な60分間の清掃能力が重要になってくるというわけである。
・連続使用が可能なのは60分間
それでは清掃能力をみていこう。今回は床がフローリングの10畳程度の部屋で要所要所に小麦粉をまいて、ロボット掃除機を60分間動かした後の状態を確かめてみることにした。
さあ果たして、部屋の角や……
テーブルの下などはキレイになるのだろうか?
いくぞっ、それではスイッチON!
自動的に曲がったり、バックしたり、物に当たれば進路を変更したりとランダムに動きながらちゃんとテーブルの下も掃除している様子が見られた。こうして動きを観察するだけでもなかなか楽しいものである。
そして60分後、どうなったかというと……おぉっ!
パッと見たところキレイになっているようだが……
場所によって全然取れていなかった。さらによく見ると……
場所によって取り残しも多く、60分では明らかに時間不足な感じがした。また、物にぶつかりながら進路を変更しているので、家具に傷がついてしまわないかも気になった。ちなみに部屋にあった1cm程度の段差については、障害物とみなして迂回していたことも念のため記述しておきたい。
その他、裏面を確認してみたところモップに大量の小麦粉が付着していたので、拭き掃除については効果があるかもしれない。
・ガチで使用するには機能不足
というわけで、格安のロボット掃除機『JOY-SMCL』を購入してみたが、ガチで使用するには機能不足な印象を受けた。家具を傷めずにゴミを残さず取りきるために、ぶつかる前から障害物を回避する機能と自動充電機能は欲しいところである。
しかし、これはあくまでも今回の検証環境での話。もしかすると4〜6畳程度の部屋ならアリかもしれない。以上、ロボット掃除機選びの参考になれば幸いである。
参考リンク:株式会社ジョワイユ「JOY-SMCL」
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.