名前はもちろん知っていた。が、今まで行く機会がなかった。東京・吉祥寺にある超人気店「肉山」のことだ。なかなか予約が取れないことでも有名なお店だが、今回知人から誘われ、生まれて初めての「肉山」パーティーに参加できることに! っしゃァァァァァアアア!!

もはや遭難しても一向に構わない、という強い覚悟で臨んだ登山当日。雪崩のように押し寄せる至高の肉の数々に翻弄されながらも、その歓喜の渦の中、私(あひるねこ)はこの目でたしかに見た。というか食べた。世界一ウマい〇〇を……! そしてそれは、驚くことに肉ではなかったのである。

・予約が取れない人気店

実は過去に2回も記事になっている「肉山」。当編集部のサンジュン佐藤がそれぞれ執筆しているのだが、おそらく「肉山」に行けるというので はしゃいでしまったのだろう。しょうがない大人たちだ。


というわけで、さっそく3回目の「肉山」記事をスタートしていきたい。詳しい説明は今さらなので省くとして、こちらは1人5000円のコースのみ。飲み放題を付けると1万円で、別料金を払えばワインと日本酒に限り持ち込みができるという(1本1000円、日本酒の一升瓶だと2000円)。

・初めての「肉山」

私を含め、のんべえ達が集まった今回の登山。日本酒『鳳凰美田(ほうおうびでん)』の純米を持ち込みで引き連れ、我々は記念すべきその第一歩を踏み出した。


席に用意してあった3種類のおいしい調味料だけで満足しかけたのはさすがに予想外だったが、まずはトマトやキムチで様子を伺う。

・肉の旨みを堪能

肉のパテ、豚ロースで序盤は静かな立ち上がり。しかし、徐々にアクセルを踏み込み自然の猛威をふるい始める肉の山。おお、牛の赤身肉のなんとウマいことか……! 霊峰の登山者たる我々にできるのは、次々と繰り出される肉の洗礼を一身に浴びることのみである。

・続々と運ばれる

さあ、ここからは一気に「肉山」のターン。オラオラオラオラ! というスタープラチナの如き肉ラッシュに抗うのは無駄無駄ァ!! 山を登っていると思ったら、いつのまにか坂道を下っているような勢いで肉が出てきて私も何をされたのか分からずポルナレフ状態。「肉山」の片鱗を味わったぜ……。

・衝撃の出会い

さて、そんな怒涛の肉ハリケーンの中、私がもっとも衝撃を受けたのは実は肉ではなかった。「肉山」なのに肉じゃない。それは一体何か? ここで場面を前半戦に戻そう。ほら、絶品ソーセージと一緒に皿にのってただろ?


そう……


エリンギである。

・肉を超える勢い

決してふざけているわけではない。このエリンギが。スーパーで舞茸より安くて手に取りがちなエリンギが! にわかには信じがたいほど激ウマだったのであるッ!! え、何コレ!? 「肉山」って生息してるキノコまでウマいの!? ウマすぎてちょっと意味が分からねェェェェェエエエ!


味といい歯応えといい、今まで食べてきたエリンギとはまったくの別物に感じる。それがなぜなのかは知らんが、もう箸が止まらん! 食べれば食べるほど……んぉほおおおお! あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙! ヤバイィィィィィィあ゙あ゙あ゙あ゙待って待ってちょっと待って! しゅごいしゅごいしゅごいーーーーーーーーーー!!

・感動した

その後、賢者のような気分で迎えたシメのカレー。しかもこの日は、特別にまん丸メンチカツをのっけてくれるという神対応でさらに昇天。こうして大いに酒を飲み、大いに肉を食らった我々は、「肉山」の慈愛に満ちた眼差しに抱かれながら穏やかな表情で下山したのだった……。

・世界一のエリンギ

初めての「肉山」、そこで味わえる極上の肉に心から満足した私だったが、あのエリンギを忘れることはできないだろう。霊峰「肉山」を登頂した結果、その道中で私は、世界一ウマいエリンギを食したのである。招待してくれた知人に圧倒的感謝を。また登りたい。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 肉山
住所 東京都武蔵野市吉祥寺北町1-1-20 藤野ビル 2F
時間 17:00~(完全予約制)
休日 なし

Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼絶品の肉ギャラリー。

▼心から満足した……。

▼実は「肉山の一階」には行ったことがある。

日本、〒180-0001 東京都武蔵野市吉祥寺北町1丁目1−20