2019年4月1日から吉野家が定食のご飯おかわりを無料にしたことは すでにお伝えしたとおり。こうして、かねてよりご飯お替わりが無料だったやよい軒と吉野家により、天下は二分された……

そんな矢先、とんでもない情報が飛び込んできた。あの「てんや」が一度は廃止した「定食のご飯お替わり無料」を復活させたらしい……。しかも天丼の特盛りまで引っさげての堂々たる帰還だとか。これが本当なら天下を揺るがす大事件である。さっそく行って来たぞ!

・価格改定のお知らせ

店舗に到着すると、いきなり入り口に貼紙が! 太字で書かれているかき揚げ天丼が820円であることなどが目に付くが、上の方にさりげなく以下の記述を確認。

丼のご飯量に「特盛り」を、定食ご飯は「お替わり自由」での提供を始めます。



マジだ……てんや、やりやがった! 来るまでにHPをチェックしてみたが「NEW! コンポタポテト」などと表示しているばかり。ご飯お替わり自由に関してのアナウンスを見つけられなかったため、いささか半信半疑だった。

店舗に到着しても、のぼりやポップは無く、少し不安になったりしていたレベル。しかし情報は正しかったようだ。正直「てんや、もっとアピールしろよ!」といいたくなるそっけなさ。

・1年ぶりの復活

ちなみに、てんやではかつて定食のご飯お替わり無料がデフォだった。しかしコスト上昇のあおりを受け、2018年1月11日に廃止されてしまったのだ。一応17時以降から限定の「てんぷら盛りだくさん定食(990円)」のみを対象にご飯お替わり無料は継続されていたが、かつてほどの輝きは感じなかった。

復活したということは、この1年ちょっとでコスト関連の問題が解決したのだろうか? まあ、ぶっちゃけそんなことはどうでも良い。さっそくお替り前提でたっぷり食うぞ! ということでメニューを見ると……おっ、メニューじゃばっちりアピールしている。小盛の注文でのお替りはNGとの記述も。



今回はお替り自由を存分に満喫するため、スタンダードに「天ぷら定食(730円)」をオーダー。「天ぷら定食」にはご飯の他に天ぷら5種、ほうれん草のおひたし、そして味噌汁と、ほうれん草用と思われる醤油が1瓶ついてくる。



実にバランスが良い。しかし弱点がある。それは、各種おかずと共にご飯を順序良く一定のペースで食べるには、ご飯の量がかなり心もとないという点だ。実際に全品を同じペースで食べ進めるとどうなるのか……。

少しずつ、しかし確実に追い込まれていくご飯



そして味噌汁を少しと天ぷらを残し、ご飯が消えるのである。



これはてんやにおいて、もっとも避けるべき事態。うっかりこの状況に追い込まれた時の絶望感は半端ない。むろん予測するのは容易いので、普通はご飯をセーブして食べる。しかし常にご飯の残量を気にしながら食べ進めなければならないという抑圧感は、少なからず人々の精神に闇をもたらす

だが、もはやそんな心配は無用……なぜならご飯のお替りが無料だから! 店員さーん、お替りお願いします!!

ということでご飯が復活。この開放感には生の自由を感じずにいられない。ご飯お替り無料とは、なんて素晴らしい文明なのだろう。ちなみにてんやの「定食ご飯お替り無料」に時間制限は特に無く、期間限定でもない

ご飯お替り無料でやよい軒の安寧を吉野家が揺るがしたその翌日に、まさかてんやも攻勢をかけるとは誰が予想できたであろうか。今後天下はやよい軒、吉野家、てんやの3つの勢力によって混迷を極めていくことになるだろう。もはや誰も炭水化物摂取量の加速を止めることはできない。

参照元:てんや
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼特盛りは150円追加で可能。

▼ご飯をお替りすると、今度はご飯だけが残るわけですよ。

▼そこで半熟たまごなんですよ。あと、定食には醤油が瓶でついてくるのと、大根おろしも少し残っているわけです。

▼少しお行儀がよろしくないですが、残ってるご飯に全てぶち込んで、こうするんですよ。

▼790円で天ぷらにTKGにで満足してたら、帰りに50円引きチケット貰えて神。