皆さん、「デカトロン」をご存じだろうか? フランス発のスポーツブランドで51カ国に約1500店舗を展開する世界的企業だ。2019年3月29日に日本初出店の店舗を兵庫県西宮市にオープンしている。西宮に行かないと商品を買えないのかと思ったら、実はオンラインショップが存在した。

高機能商品を格安で提供しているとのことなので、20リットルのバックパック(3590円)を購入してみたところ、世界的に人気の理由がなんとなくわかったぞ! これはイイかも!

・安くて高機能の商品

デカトロンは、ただのスポーツの種目ごとにオリジナルブランドを立ち上げて、高い機能性を持つ商品を安く販売することで支持を集めている。たとえば、同社を代表する商品のひとつに、10リットルのバックパックがある。その値段はなんと350円!


値段もさることながら、送料無料、1年間返品OK(未使用、室内の使用は可)。さらに10年間保証付きである。たった350円のバックパックなのに! その安さだけではなく、オリジナル商品の機能の高さも人気の理由。たとえばダイビング用のシュノーケリングマスクは、鼻をふさがないので、水中で自然な呼吸ができる。価格は4290円。


そのほかにもわずか2秒で設営できる、ポップアップ式の2人用テント(9990円)も高い評価を得ているそうだ。


・ネット通販で買える

これらの商品だけでも高い実力を伺うことができるのだが、実際に購入したらどうなのだろうか? 日常的にバックパックを使っている私(佐藤)は、普段使用しているものと同等の20リットルサイズのバックパックを購入した。これももちろん送料無料、3590円である。


デカトロンのなかでハイキング・トレッキング用品の製造を手掛けるのは「Quechua(ケシュア)」というブランドだ。1997年にブランドが誕生し、デカトロンの主力ブランドのひとつである。


実物を見てみると、値段の割に造りがしっかりしている。背中部分にクッションとファームパッドが入っており、背中蒸れを抑える設計になっている。まさか3000円台でそこまで配慮されているとは。



・機能性は申し分ない

メインのジッパーを開けると、口がしっかりと開き、モノの出し入れがしやすそうだ。ノートパソコン・ファイルなどを収める間仕切りがあり、タウンユースもいけそうだ。


ポケットの数も倍以上の価格帯のものと比べても申し分ない。十分に使える。



・底部にヒミツが

ひとつ気になったのが、バックパック底部にあったマジックテープ。何かタグのようなものが出ていたので、そこを引っ張ると……。


ナニ? なんか出てきたッ!


雨用のバッグカバーだ! こんなものまで内臓されているとは!? かゆいところに手が届く設計。


・どこまでも行ける?

実際に背負ってみると、身体に馴染む装着感。


チェストストラップとサムループも気が利いている。



これ背負ってたら、どこまでも歩けそうな気がするぞ~。


どこまでだって歩けそうな気がするぞ~。


どこまでもどこまでも歩けそうな気がするぞ~。


ずっとずっと歩いて行けるような気がするぞ~。


長旅も苦じゃないから、ずっと歩いて行けるような気がするぞ~。


・素材がやっぱり安っぽい

あえて難点をいえば、10年保証付きとはいえ、価格相応の素材を使用しているので、若干安っぽい。本当に10年も使い続けることができるか? と心配になるような、やや頼りない素材である。とはいえ、3590円以上の価値は間違いなくある。ちなみに現在ネット通販が主体であるにも関わらず、公式ページが見づらいのもちょっと残念。早めに商品検索しやすい仕様に変えて欲しい。

いずれにしても、今後デカトロンが西宮の店舗を拠点に、さらに躍進していくことになるのだろうか? 早く東日本にも店舗を構えて欲しいものだ。

参照元:デカトロン
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24