「いきなり! ステーキ」の台頭により、ここ数年、肉を求める人は1人でステーキを食いに出かける機会が増えている。2019年はその流れが少し変わってきそうだ。昨年高級焼肉店「KINTAN」などを手掛けるダイニングイノベーションが、1人焼肉のお店「焼肉ライク」を出店したことをきっかけに、「1人ステーキ」 → 「1人焼肉」にシフトする気配がしている。
その流れを加速するようなお店が、2018年12月にオープンしていた。そのお店「和牛職人 赤坂本店」では、29分間黒毛和牛食べ放題! もっとも安いメニューは1500円から。実際に利用してみたところ、肉のわんこそば状態であることが判明したぞ。
・ラストオーダーは30分前
お店は東京メトロ赤坂見附駅から徒歩約1分。赤坂の小劇場「レッドシアター」のすぐそばだ。建物の2階にあり、「29分間おかわり自由」と書かれた看板が目印。
私が訪ねたのは、2月の終わりのある日のことだ。ランチの営業は11時~14時。ラストオーダーは閉店の30分前なのだが、私は13時32分に入店してしまった。すでに片づけに入ろうとしていた様子だったのだが、快くお店に迎え入れてもらえた。ありがたい。
・最安価格は1500円
入店すると、まずは券売機で食券を買う。メニューはヒレ・サーロイン・リブロースの入った特選赤盛(3000円)。カルビ・ロースなどの赤盛(2500円)。ホルモン・レバーなどを入れた白盛(1500円)。それに数量限定のタン盛(3000円)だ。肉の量は200グラムでも300グラムでも同一価格。
同じ食うなら量が多い方がいい。ってことで、特選赤盛を注文した。
・音も匂いもしない無煙ロースター
店内はカウンターのみ。1人1台の無煙ロースターが用意されている。あまり見ないタイプのロースターで、網の中央の方が火力が弱く、早く焼きたい場合は、端に肉を置いた方が良いとのことだ。
お肉のおかわりは、皿を空けてから。空いた皿をカウンターの上に置くと、おかわりが出てくるという仕組み。
ご飯とスープ、それから卓上のキムチもおかわり自由。肉を焼くトングがデカいのも、このお店の特徴だ。
・準備OK!
さて、準備が整ったところで最初の肉が出てきた! 特選の赤身肉3種。
うお~! ウマそう!! 肉の説明をしてもらったのに、興奮のあまり聞き逃したけど、まあいいか! ウマそうだからいいわッ!
肉が出てきたところから29分間スタート。カウンターの上の砂時計が落ち切る前に、食いまくれ!
・1人焼肉は忙しい
1人焼肉はとにかく忙しい。ゆっくりと肉を噛みしめて味を堪能している暇がない。とくに今回は時間との戦いだ。焼いて焼きまくって、食って食いまくる!
焼けたそばから食う!
そして食ったそばから焼く!!
ご飯とのマリアージュを楽しみたいが、感動に浸っている場合ではないのである!
・わんこそば状態
砂時計が半分も落ち切らない間に、1皿目を完食した。空いた皿をカウンターの上に乗せて待っていると、出てきたのは……
肉3枚……。
一瞬「え?」ってなったけど、なるほど! そういう仕組みか。わんこそばだと思えばいい。おかわりは少量で出てくるスタイル。その方が頼み過ぎがなくて良いかも。
3枚を食べて、また3枚。
また3枚。
また3枚と繰り返し……。
結局4回のおかわりに成功した。この段階で、残り時間わずか。おそらく残り2分くらいでおかわりをストップした。
・加速する1人焼肉
おかわりの仕組みはちょっと意外だったが、それでも肉質が良いから十分に満足である。1人焼肉にも食べ放題の流れが来ている。この先、さらに進化した1人焼肉店が登場するに違いない。2019年は1人焼肉が活況を呈しそうだ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 和牛職人 赤坂本店
住所 東京都港区赤坂3-10-6Lulud AKASAKA2階
営業時間 11:00~14:00 / 17:00~23:00(ラストオーダーは営業終了の30分前)
定休日 日曜日
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24