正月特番にはもう飽き飽きだよ! そんな本日2019年1月4日、金曜ロードショーに『風の谷のナウシカ』が登場する。スタジオジブリ屈指の大作である本作。そのシリアスかつ終末的な世界観は思わず考えさせられるものがある。
というわけで、ナウシカのことを考えているとどうしても気になってしまうことがあった。それは作中でユパ様の闘い方について。え……ユパ様、剣の使い方おかしくね? そこで、プロレスマニアに聞いてみたところ衝撃の事実が判明した。ファンは閲覧注意!
・煽り方が半端じゃないユパ様
剣士と言えば刀を振って切り伏せる。『風の谷のナウシカ』を初めて見た当時の私のイメージはそういう感じだった。特にユパ様は、闘うまでに「ナウシカの師匠」とか「腐界辺境一の剣士」とかめっちゃ煽って来る。
さぞ凄い剣術を使うんだろうなあ。子供の私の脳内では『るろうに剣心』の飛天御剣流みたいにとにかく速く刀を振り回すユパ様の妄想が膨らんでいく。なんと言っても「最強」だ。それくらいはやるに違いない。そして、ついにユパ様が戦うシーン! キタァァァアアア!! だがしかし!
ハ? ユパ様何やってんの? あろうことかユパ様は両手に持った剣を前に突き出しながら最小限の動きで前進しだしたのだ。全然剣振らねえ! その個性的な姿勢は、まるで勢いのある乳首当てゲームみたいである。強いよ? 強いけどさあ……。お前にはガッカリだ。
そんな飛天乳首当て流も何度も見るうちに慣れて逆にカッコ良く見えるようになってきたが、1つだけ今でも疑問なのはあの格闘術は何なのかということ。そこで、編集長のGO羽鳥(プロレスマニア)と先輩記者P.K.サンジュン(プロレスマニア)に聞いてみたところ……
GO羽鳥「この姿勢は……!」
──何か知ってるんですか?
GO羽鳥「知ってるも何も。プロレスマニアでこの型を知らない者はいない」
──そんなに有名なんですね。
P.K.サンジュン「僕も見覚えがあります。かつてこの姿勢でリングを血に染めたレスラーがいました。その技の名は地獄突き」
──最強っぽい名前が出てきましたね。
GO羽鳥「最強と言うより、最凶だな。なぜなら、この技を使うということはユパ様の正体は……」
P.K.サンジュン「アブドーラ・ザ・ブッチャー!」
──名前だけは私も知ってますが……
P.K.サンジュン「アブドーラ・ザ・ブッチャーはプロレス界におけるレジェンド中のレジェンドです。1960年代にデビューしてから現在も現役で、日本ではジャイアント馬場やアントニオ猪木と熾烈なバトルを繰り広げました。おそらく外国人レスラーとしては、3本指に入る知名度があるのではないでしょうか」
GO羽鳥「そして、ブッチャーと言えば隠し持った凶器での攻撃。ユパ様が左手に持っている短剣はおそらく、ブッチャーがテリーファンクに突き立てたフォークに影響を受けてのものだろう。さらに言うと、ユパ様がブッチャーだとすればナウシカの正体も見えてくる」
──作中でも謎の部分ですね。風の谷の姫として登場しますが特別な力っぽいものを持っていたり、もっと大きな何かであることを感じさせます。しかしながら、正体についてハッキリとは語られていません。
GO羽鳥「着目したいのはナウシカはユパ様の弟子のようなものであり、ユパ様もナウシカを大事にしているという点。この関係性をブッチャーで当てはめると……」
GO羽鳥「ナウシカの正体はジャイアント・キマラⅡだ!」
P.K.サンジュン「ちなみに、ジャイアント・キマラという名前のレスラーはもう1人います。くしくも、『風の谷のナウシカ』にも、ナウシカ以外にもう1人重要な王女が登場しますね。この符合は見逃せない」
GO羽鳥「ブッチャーのパートナーではない初代ジャイアント・キマラとユパ様とかかわりの薄いもう1人の王女。これが何を意味するかと言うと……」
GO羽鳥・P.K.サンジュン「クシャナ殿下もジャイアント・キマラ!」
──つまり宮崎駿監督も……?
GO羽鳥・P.K.サンジュン「ジャイアント・キマラ!!」
──な、なんだってェェェエエエ!? 様々な考察が飛び交うナウシカの正体がジャイアント・キマラであるだけでなく、宮崎駿監督もジャイアント・キマラだったなんて……。
後半ほとんど何を言ってるか分からなかったが、『風の谷のナウシカ』がジャイアント・キマラの自伝のようなものであることだけはビンビンに伝わってきた。今後もロケットニュース24編集部では、ジブリ作品に隠された謎を追い続けていきたい。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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