どこの街にも、地元で愛される人気店はある。東京・吉祥寺の「さとう」もそのひとつ。このお店は、丸メンチカツが人気で、いつ行っても行列。もうず~っと行列。人が並んでいないのを見たことがない。だから、私(佐藤)は、一度としてその味を口にできたことがない。その姿さえも見たことがないのだ。

だが、東京銀座にメンチカツをはじめとする惣菜だけを買える姉妹店があると判明。早速そのお店「銀座さとう」に行ってみると、昼過ぎ頃には全然人が並んでいない! やったぞ、お店の名物丸メンチカツを買うことができる! ということで、ついにその姿を目にすることになった!!

・吉祥寺はいつも行列

吉祥寺さとうは精肉店である。同じ建物の2階でステーキハウスを営んでおり、築地には鉄板焼き・すき焼きのお店も持っている。契約農家から牛を買っており、低価格で良質な商品を提供する、まさにコストパフォーマンスの高いお店なのだ。ここのメンチを買い求める人たちで、吉祥寺のお店は常に混み合っている。


銀座のお店は、昼どきに弁当を買い求める人たちで混雑しているようだ。実際にお店の中に入ると、弁当商品はすべて品切れとなっていた。


お店の売りはなんといっても、元祖丸メンチカツ(240円)。それに、ここでしか購入できない丸メンチカツバーガー(400円)である。


・温めて食べるべし!

この2つを購入して持ち帰った。さて、初めて見る丸メンチカツの姿はどんなものだろうか?


袋から取り出すと、その名の通りにメンチカツが丸い。ローソンのゲンコツメンチカツを思わせる、武骨なルックスである。


半割りにしてみると、具材がギッシリ! ギュウギュウに牛ひき肉が詰まっており、衣の薄さに驚かずにはいられない。揚げている途中で衣が爆発しないか心配になってしまうのだが、そこは職人技で丸型に仕上げている。


なお、購入から持ち帰って食べるまでに約30分経過していたにもかかわらず、ほんのりと温かい。そしてそれを食べてみたところ……「失敗した」と思った。温め直した方が断然美味しかったはず。

なのでもしも買ってみたいと思っている人は、温めて食べることをオススメする。そっちの方がウマいに決まっている! 肉汁がジワリとあふれるところが見たかった……。


・丸メンチにはパンでもご飯でも

続いて丸メンチバーガー。丸メンチをバンズで挟んだだけのシンプルな一品。


たっぷりのケチャップとメンチカツ。それ以外には何もない。しかし逆にそれがいい。メンチカツの美味しさを堪能するにはむしろ、キャベツや他の調味料はいらない。

そもそもこのメンチさえあれば、何を合わせても美味しくなってしまう。おそらくそれがご飯で、丸メンチカツ丼にしたところで、美味しさはピクリとも揺らがないだろう。


吉祥寺さとうで丸メンチを諦めた人は、銀座さとうに行ってみてはいかがだろうか。私のように、すんなり購入できるかもしれないぞ。

・今回訪問した店舗の情報

店名 銀座さとう
住所 東京都中央区銀座1-14-1
営業時間 11:00〜19:00
定休日 日・月曜日(年末年始12/24、12/29~1/8)

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

日本、〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目14−1