くぎを打つことができるレベルで硬い、井村屋のあずきバー。誰もが一度は、食べるのに苦戦した経験があるだろう。しかし裏を返せば、大変な思いをしてまで食べたくなる味ということではないか。
そんな、みんなに愛されて長い井村屋がデパ地下に進出し、高級あずきアイス専門店をオープンさせたことをご存じだろうか。さっそく記者も足を運び、食べてみたところ、今までのモノとは一線を画すリッチさであった。というか、硬くないやん……!
・価格も高級
ジェイアール京都伊勢丹が2018年12月5日、地下1階食品フロアを増築、リモデルオープンして話題を呼んでいる。そのタイミングに合わせ、井村屋が新ブランド「井村屋 和涼菓堂」を立ち上げたようだ。なんでも同社が百貨店に進出するのは今回がはじめてのことらしい。
井村屋には、北海道産大納言小豆を贅沢(ぜいたく)に使用した “ゴールドあずきバー(税込価格140円)” という商品がすでに存在する。デパ地下では、そのゴールドあずきバーをさらに進化させた『涼菓バー』を販売中だ。
コンビニやスーパーで、ノーマルのあずきバーを購入する場合、価格はだいたい100円前後といったところかと思う。しかしなんと、この『涼菓バー』は1本411円からというのだから、ケタ違いの高級さであることは一目瞭然だ。
・硬くない世にもめずらしいあずきバー
ベースのあずきバーにトッピングが施され、いろいろな味を楽しむことができる点からして通常のモノと違う。栗と抹茶(411円)・豆と抹茶(同)・苺(432円)・柚子(同)の4種類だ。苺は人気があるのか、売り切れていたので柚子と豆と抹茶を注文してみたぞ。
箱に入れられ、ていねいにラッピングされたその様は、思わずしり込みするレベル。記者の知っているあずきバーの影は1ミリも見られない。「そうは言っても、やはりコイツも歯が折れるレベルで硬いんだろうな、あずきバーだしな」などと思いながら口に入れる。
するとどうだろう。硬くない……!! あずきバーのアイデンティティとも言えるであろう、あの硬さが全くと言っても良いほどに体感できない。若干の寂しさを感じつつ、しかし食べ易いに越したことはないのも事実だ。
・トッピング効果がバツグン
肝心の味だが、柚子のほうはシャキッとした酸味の効いたトッピングが、上品なあずきの味と相まってサッパリと仕上がっていた。また豆と抹茶の組み合わせは、これぞ王道という味わいでまるで洗練された、和菓子を食べているかのような気分になった次第である。
これはいつもと一味も、二味も違うあずきバーと言っても過言ではない。確かに値は張るものの、一度は食べてみる価値があるぞ。あずきバーのほかにアイスを餅で包んだ「もち涼菓(249円~)」も販売している。持ち帰りや発送も受け付けているので、新しい井村屋の味を自分の舌で感じてみてはいかがだろうか。
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 井村屋 和涼菓堂
住所 京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹B1
時間 10:00〜20:00(年末年始は変動あり)
参考リンク:井村屋
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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▼井村屋の高級アイスバー
▼裏
▼トッピングがポイント
▼あずきバー本体にもあずきがゴロゴロ入っていて美味しい
▼包装も過保護
▼あずきバー以外の、アイスを使った商品もある
▼京都伊勢丹のデパ地下にオープンしたよ
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