猛暑にグッタリしてしまった夏が終わり、もうすっかり秋。そして、秋といえば芸術を楽しむにはピッタリな季節である。芸術にも様々な形があるが、家で気軽に楽しめるのはなんといっても映画やドラマではないだろうか。
今までに筆者は見応えタップリな海外ドラマの数々を紹介してきたが、このところAmazonプライムの勢いが凄まじい。昨年、秀作を山ほど生み出している米HBO局と契約してからというもの、話題作が続々と上陸しているのだ。そこで今回は、秋の夜長にイッキ見したいAmazonプライムのオススメ3作品を紹介することにしたい。
・『バリー』
本作の主人公は、元海兵隊で田舎町に住む主人公バリー・バークマン。銃器の知識と射撃の腕前を買われた彼は父親の友人から仕事を請け負い、殺し屋をしながら孤独な生活を送っていた。
そんななか、仕事でロサンゼルスを訪れたバリーが殺人の標的が通う演劇クラスに迷い込み、いきなりステージに立たされることに!
この出来事をきっかけに演技クラスに通うようになった彼は、孤独な生活から状況が一転。新しい仲間が出来て演技にも目覚め始めるのだが、過去に関わったマフィアやギャングはバリーを放っておいてはくれなかった……。
このシリーズの何が面白いって、普通目立ってはいけないはずの殺し屋が、演劇クラスに通って舞台に立っちゃうという設定がなんといっても奇想天外!
しかも劇中にはブラックユーモアが満載で、演劇クラスと殺しの世界も絶妙にブレンドし、今までにないタイプのコメディタッチなフィルムノワール調ドラマに仕上がっている。
・『トム・クランシー / CIA分析官 ジャック・ライアン』
ジャック・ライアンといえば、スパイ小説の旗手として知られる作家、トム・クランシーの作品シリーズの主人公として有名である。今までにハリソン・フォード他が主演を務めた映画が何作か製作されているが、ついに満を持してドラマシリーズが登場!
そのシーズン1では、世界規模で大量殺戮を企てるテロ組織の資金の行方を追跡していたジャックが、危険に巻き込まれていく姿がスリリングに描かれる。海外のスパイ作品はドンパチ炸裂で、車が道路を横転し……といった具合にアクション満載なのがお約束だ。
しかし、本シリーズはジャックが繰り広げる頭脳&心理戦が軸となり、もともとデスクワークをこなしていた彼が慣れない現場で、戸惑いを感じながらも分析官として成長し活躍する姿が見どころになっている。
・『インセキュア』
本作の主人公は、ロサンゼルスに住むアラサーのイッサ。なかなか職を見つけないヒモ状態の彼氏を養い、ソーシャルワーカーとしての仕事も中途半端でなんだかパッとしない毎日……。対するイッサの親友モリーはバリバリのキャリアウーマンだが、恋愛となると重~い女になってしまい関係が上手く続かない……。
そんなドン詰まりアラサー人生を送っている2人ではあるものの、持ち前の明るさとユーモアで苦境を乗り越えようと頑張るため、シリーズに漂う雰囲気はポジティブ感に溢れている。よって、「そういうことってあるある~!」と自分の上手くいかない毎日と比べながら共感しつつも、変に凹まずにサクサクッと鑑賞できる楽しい作品となっている。
3作品ともに1シーズンが8話構成なので、秋の夜長にイッキ見するにはピッタリのボリュームだ。これからも続々と注目作品が到着しそうなAmazonプライムだけに、要チェックである。
参照元:Instagram @hbo、Amazonプライム
執筆:Nekolas
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▼『バリー』の予告編
https://www.youtube.com/watch?v=M6TZdk1t8Zo