画期的なレシート買取サービスとして話題になったものの、たった1日でその夢のサービスが機能不全を起こしてしまった「ONE」。こっそりと画像買取サービスに鞍替えして、アプリのアップデートを繰り返していたのだが、最新の更新で少々様子が変わってきた。
これまで買取画像のバリエーションが増えるばかりだったが、ユーザーの残高の使い道が、「引き出し」だけではなくなったのだ。アプリ内に「チケット」という項目が追加され、残高でさまざまな企業のサービスチケットと交換できるようになっている。これは……。
・「ONE TICKET」
ONEは2018年6月12日にリリースされた後に、どんなレシートでも買い取ることを謳いながらも、サービスがまともに利用できたのは1日だけだった。そこからアップデートを繰り返しながら、キャンペーン対象の特定の画像だけを買い取るサービスに変更しつつ現在に至っている。
元のようにどんなレシートでも買い取って欲しいと願うユーザーからは、苦情の声が相次いでいた。それが最新アップデートで、残高をチケットと交換できる仕様になったのだ。これを「ONE TICKET」と呼ぶそうだ。
・さまざまな企業のチケットと交換
更新してアプリを開くと、ホームに新しい項目のチケットが追加されている。
開いてみると、大手企業のチケットがズラリと並んでいる。ローソンは32円でブラックサンダーと交換。コカ・コーラは「Coke ON」アプリでジョージア1本と交換できるドリンクチケットを。
サーティワンアイスクリームはレギュラーシングル券(390円)と500円のギフト券。上島珈琲店は500円のギフト券と交換。
このほかに、ドン・キホーテ、レコチョク、ピーチ・ジョン、日比谷花壇の企業名が並んでおり、それぞれのサービスチケットとONEの残高を交換できる仕組みだ。なお、チケットの利用は各企業の項目を確認する必要がある。チケットの使用方法はそれぞれ異なるので、注意事項を良く読んで利用する必要があるだろう。
・新しい可能性
こうなると、少し様子が変わってくる。これまで買取レシートはキャンペーン対象である必要があった。リリース当初は何でも良かったが、それが制限されたことでユーザーの不満となった。だが、ONE TICKETの導入により、限られた画像の買取であっても、他のチケットに交換できるようになれば、甘んじて特定の画像を撮影して送ろうかなという気にもなる。
たとえば、現在(2018年9月10日)キャンペーン実施中のクラフトビールのレシート(10~50円)が、コカ・コーラのドリンクに変わったり、サーティワンのアイスに変わるとなれば、撮影しようかなという気持ちも出てくるかもしれない。
・残高が貯まらない……
しかしながら、多くの買取画像が1日1枚限定で1ユーザー1枚限定。500円のギフト券をゲットするために、残高を貯めようと思うと、画像1枚50円の買取だった場合、少なく見積もっても10日かかってしまう。そこまでして500円のギフト券を手に入れようと思うかは微妙なところだ。
ただ、これまでよりも大きな可能性を示すアップデートであることは事実。今後、意外な方向に進化を遂げるかもしれない。