日本は世界でも群を抜いて良質のマンガ&アニメが制作されている国として知られ、海外で人気がある作品も数知れず。そのなかのひとつが、老若男女問わず愛読されている『名探偵コナン』である。

ところが、『名探偵コナン』は「オレのパクリ」だと主張する米コメディアンがいる。そんなあるまじき訴えにコナンの町・鳥取県北栄町が反撃し、双方の要求合戦が勃発! 一体何が起きているのか紹介したい。

・名探偵コナンにイチャモンをつけた米コメディアン

名探偵コナンがパクリだと訴えているのは、自身の名を冠したトーク番組『CONAN』で司会を務める米コメディアンのコナン・オブライエン氏だ。

彼は番組で、「ネットで “コナン” の名前を検索したらオレの名前が一番にヒットするのに、唯一そうじゃない国がある。それは日本だ。オレじゃなく、超人気マンガ『名探偵コナン』の名前がヒットするんだよ」と言い出したのだ。

・3兆円を要求

なんでもコナン氏によれば、名探偵コナンは “見た目は子供、頭脳は大人” なところや、いつもスーツを着ていて脚が細長いところも自分にソックリらしい。しかも、自身が1993年にテレビに初出演した翌年に『名探偵コナン』が刊行された点を挙げ、「オレのパクリ」という主張に繋げた。

そして番組は、原作者・青山剛昌氏の出身地である鳥取県北栄町でコナンのイラストが描かれた電車が走り、大きなコナン像があることも紹介。そこで彼は、「オレの日本人版キャラクターで24年も稼いできたんだから、賠償金として3兆円を要求する」と番組で宣言した。

・北栄町からコナン氏にメッセージが!

すると、コナン氏の言いがかりを耳にした北栄町の人々が「お金が欲しければ北栄町に来い」とFacebookを通じてメッセージを送信。

これを受け取ったコナン氏が、今度は「名探偵コナンの名前を付けた駅や空港があるのは知っているから、オレの名前をコインランドリーにつけてくれ。他にも町に入るための鍵も用意しろ。そしてオレに来てほしかったら、名探偵コナン像のヘアスタイルをオレみたいに変えろ」と、オレオレ要求を突き付けまくったのである。

・双方の要求合戦が止まらない展開に!

しかし、そんな理不尽な要求を簡単に飲み込む訳にはいかない北栄町が、今度は松本昭夫町長自ら動画に登場して反撃を開始! なんと、コナン氏に以下のような要求を提示したのである。


1.(歴代大統領の顔が山に刻まれた)ラシュモア山に私(町長)の顔を作ること
2.ハリウッドのウォーク・オブ・フェームに私の星型プレートを入れること
3.日本に来る時に、北栄町民全員に行き渡るよう1万5000個のハンバーガーを持って来ること


と、北栄町の要求はなかなかシャレが効いている。

一言でいえば日米間の壮大なコメディーだが、なんとこの問題を駐日アメリカ大使のビル・ハガティ氏が調停することに(2018年9月3日現在)。コナン氏と北栄町の戦いに、どう決着がつくのか興味津々である。果たしてコナン氏の来日はあるのか、続報が入り次第お届けすることにしたい。

参照元」Facebook @北栄町YouTube
執筆:Nekolas

▼米コメディアンが「『名探偵コナン』はオレのパクリ」だと主張!

▼米コメディアンと鳥取県北栄町が要求合戦に!

▼なんと駐日アメリカ大使のビル・ハガティ氏が調停を申し出!


▼北栄町も和牛ハンバーガーを用意して平和的解決を望んでいる