2018年7月13日、いつものようにPCで作業していると見慣れない画面が表示された。「Googleユーザーのあなた、おめでとうございます!」とのことで、感謝の気持ちとして質問に3つ答えるだけで「Movie Card Streaming、iPad Air 2、Samsung Galaxy S6」の中からどれかプレゼントでもらえるらしい。
毎週金曜と水曜に1日10人が無作為に選ばれ、めでたく記者も当選したようだ。おほほっ、ラッキー!! ……なんて思うはずもなく、調べてみたらやはり詐欺。このところ、「Googleギフト」を装ったフィッシング詐欺が流行しているようなので注意が必要だ。
・天国から地獄に突き落としてユーザーを焦らせる
記者のPCに「Googleギフト」の表示があったのは、翻訳サイトを使おうとした時だった。強制的に飛ばされたら「おめでとうございます!」とイキナリ祝福され、次の瞬間には「商品を受け取る権利は1分30秒後に他ユーザーへ移行します」とイキナリ煽られた。
海外ドラマ『24』のようにしてタイマーがピコピコ進んでいくのは何だかドキドキするが、天国から地獄へ突き落として焦らせる手法なのだろう。とりあえず「Googleの創始者は?」という質問を無視してスクリーンショットでサイトを保存した。そして後々見返してみると、詐欺サイトらしい “ほころび” も見つかった。例えば日付!
・コメント欄がお祭り状態
「7月」となっているところまでは普通だが、続く数字が「135月24」と意味不明なのだ。ただ、一方で手が込んでいたのは “質問に答えたらこうなりました” 的なユーザーの声である。というのも、あたかも皆が質問に答えている感じをプンプン出していた。
コメント欄には、「最初は冗談だと思ったんですが、本当にMovie Card Streamingが今朝届きました。その後すぐに全部の商品にサインアップしましたw」「今日iPad Air2が届きました。ありがとう!!!!」といった歓喜の声が溢れてお祭り状態。ヤラセなので当たり前だが、誰ひとりとして悪いコメントを残していなかった。
・詐欺なので要注意
ちなみに「Googleギフト詐欺」をネットで調べたところ、これは今年の春くらいにも猛威を振るったようだ。もちろん、いくら質問に答えたところで、商品が無料でもらえないのは言うまでもない。
これまでにもネットでは、「年次訪問者調査」や「ビジターアンケート」など、新たな詐欺が出てきてはいつも誰かを狙っている。なぜ詐欺はなくならないのか。それは騙される人がいるからである。
現に今もどこかで誰かが騙されて泣いている。もし見慣れない画面がPCやスマホに表示されたら、まずは落ち着いてクリックしないように気をつけて欲しい。1人でも被害者が減ることを願っている。
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.