西日本を突如襲った記録的豪雨。FNNによれば豪雨による犠牲者は10日午前11時現在で134人、60人の安否が不明となっている。避難所では物資の供給や猛暑の中での体調管理などの問題も浮き彫りになっており、今なお予断は許されない状況だ。
そんな中、各地・各機関で募金活動や支援物資の輸送などが始まっているが、ネット上では『被災地に千羽鶴を送るのはどうなのか問題』が再燃しているのでお伝えしたい。災害が起きるたびに勃発するこの話題、あなたはどう思うだろうか?
・災害が起きるたび…
今回の豪雨だけでなく、日本各地で大規模な災害が起きるたびに取り沙汰されてきたこの問題。被災地復興を願う気持ちはありがたいが、果たして「千羽鶴が実際に救援物資として相応しいのか?」が話題になるものだ。
そもそも千羽鶴は、長寿のシンボルでもある折り鶴を1000羽折ることで「病気快癒」や「長寿が叶う」という俗信があり、入院者への贈り物として用いられている。おそらく学生の頃、入院したクラスメイトのためにみんなで鶴を折った経験がある人も多いことだろう。
その気持ちはわかるし、ありがたい。そして尊い──。だが、修羅場の様相を呈している被災地へ千羽鶴を送ることが、果たして被災者の復興支援につながるのか? 簡単に言えば「気持ちだけでいいのか?」それとも「実際に役立つものを送るべきなのか?」いつも議論が分かれるところである。
今回もネット上では両者がそれぞれの主張をぶつけているが、どちらかというと否定派の方が数自体は多いようだ。
・否定派の声
「単なる自己満足。気持ちだけじゃ被災地は救われない」
「その分を募金すればいいでしょ」
「その送料だけでも募金したらどうかな?」
「入院とは状況が違う。混とんとする現場に千羽鶴とか意味がない」
「学校教育としては理解できるが、被災地に送るものではない」
「どうしても折りたいヤツは折って自宅に飾れよ」
「1万円札の千羽鶴なら送ってOK」
「前に被災地のボランティアやってたけど、捨てられないうえに邪魔だった」
・賛成派の声
「子供たちのピュアな思いをゴミ扱いするのはどうなのか」
「千羽鶴批判してるヤツらはどうせ募金もしないんだろ」
「何もしないよりマシなんじゃないのか?」
「千羽鶴をもらって励みになる人もいるんじゃないかな?」
両者の言い分は真っ向から対立しているが、どちらも被災地に対する思いはあるのだろう。問題はその形として千羽鶴は適切なのか、どうなのか……? あなたはどう思うだろうか?
参照元:FNN
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Wikimedia Commons.