・【衝撃】ネットで彼女募集したら彼女ができたので「同棲」してみた結果……(その2)

付き合い始めて2カ月で同棲するというのが早いのか遅いのかは分からない。いや、早かったのかもしれない。少なくとも私たち2人にとっては。だって携帯の番号も知らないし

LINEでの連絡が主体だった私たち。美々さんの電話番号を知らないことが判明したのは賃貸契約書を書く時。契約書には同居人の電話番号の欄があったのだが、電話帳をいくら検索しても美々さんの名前は出てこなかった。そう言えば……聞いた記憶がない

というわけで、まさかの電話番号をGETすると同時に同棲したイケメンが私だ。今から考えると、これはなかなか象徴的な出来事だったように思う。私は美々さんのことを何も知らなかったのである。そのため、いざ、同棲生活が始まると衝撃の連続だった。美々さんについて私が衝撃を受けたこと5選を以下にご紹介したい。

・衝撃その1「毎日洗濯をする」

まず、衝撃を受けたのは洗濯回数だ。私は大体持っている服をローテーションして数日分の打線を組み、1週間に1回洗濯をしていたのだが、美々さんはなんと毎日洗濯機を回していたのである。そんなに服ないの

・衝撃その2「洗濯したものと洗濯してないものを一緒にしない」

さらに、服の保管方法も独特だった。私は、同じ服を洗わずに何度も着ることがあるので、洗ったものも洗っていないものも基本的にハンガーでいっしょくたにつるしている。

だが、美々さんは、洗濯したものと洗濯していないものを別に保管しているのだ! マジかよ!? どうやったらそんなことできるんだよ! なお、やり方はいまだに謎だ。

・衝撃その3「毎日掃除をする」

次に、衝撃的だったのが掃除の回数である。世界を股にかける編集長GO羽鳥いわく「インドの安宿より汚い」部屋に住んでいた私。必然的に掃除は年に1回くらい、床を拭くレベルのまともな掃除をしたのは5年以上の生活の中で2回くらいじゃないだろうか。

しかし、美々さんは毎日掃除をするのである。掃除機をかけ、床を拭いて埃も残さない。私の2年半分のエネルギーを1日で使っているだとォォォオオオ!?

・衝撃その4「風呂を洗う」

まだ洗うのか……? そんな恐怖さえ芽生えたのが、美々さんが風呂場を洗っているのを目撃した時。言うまでもないが、私は以前の家では風呂の浴槽を2回しか洗ったことがない。

ところが、美々さんは週に3回くらい洗っているのだ! ひょっとしたら毎日かもしれない。風呂に何の恨みがあるんだよ……。

・衝撃その5「洗濯機を洗う」

最後に、最も衝撃的だったのは洗濯機を洗っていたこと。え? 洗濯機ってものを洗うためのマシーンでしょ? それを逆にこっちが洗うって本末転倒じゃない? 野球で例えるなら、「精密機械」と呼ばれたピッチャー・北別府学にストラックアウトで勝負するようなもんじゃない……?

──などなど、真逆のタイプだった私と美々さん。同棲してみた結果、2週間ほどが経過した今も衝撃の連続だ。前述の通り、出会って2カ月で電話番号も知らない同棲は一般的には早すぎるのだろうし、同棲に至った経緯も理想的とは言えないだろう。

だが、気づけば私の中の不安は1つ解消されていた。これまで見えなかった美々さんがどんどん見えてくるようで毎日が楽しい。とりあえず、私は掃除をすることから始めてみている。

そもそも、出会いからして普通ではない私たち。世の中の恋愛ハウツーやまとめに当てはめると確実にアウトな部分もあるだろうが、自分たちだけの道を歩いていけたらと思っている。レールをはみ出したっていいじゃない。匿名の誰かではなく、1人1人顔も性格も違う人間だもの。せいじ。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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