うんこー! なんかよく分からないうちに入学して、よく分からないうちに卒業している小学校。私(中澤)は、6年生くらいで友達がいないことに気づいた。あの時の突然の虚無感は一生忘れない。どうやったら友達ってできるんだっけ? 死のうかな。
今考えると、物心もほぼついてなかったんじゃないかと思えるくらいぼんやりとした小学校時代だったが、1つだけハッキリと覚えていることがある。それは給食のマズさだ。本記事では、そんなクソまずかった給食を振り返りたい。
・中華がヤバイ
「ウマかった」という声も多い給食。どうやら、給食には2パターンがあるようだ。学校に給食室が無く配給されているパターンと、給食室があり自前で作っているパターンである。よく聞くのは「配給はマズイ」という説だが、私の通っていた小学校は給食室があったので関係ないかもしれない。
特にヤバイのは中華だった。今なら「味覇(ウェイパァー)」や「創味シャンタン」を使っておけばそれっぽい味で作れる中華料理。だが、私が小学校に通っていた25年前、大阪南部の田んぼだらけのド田舎にそんなハイカラな調味料を使う知識は伝わっていなかった。今でも伝わってないかも……。
・代表格
そのため、小学校給食の中華は勘で作ったようなニセ中華に支配されていた。中でも、強烈に記憶に残っているのが『中華スープ』と『エビチリ』である。
中華スープは、とろみがある薄味のスープの中に、タケノコやタマネギ、椎茸、ニンジン、ウズラの卵、ごく少量の豚肉の欠片が入ったもの。とにかく、味が薄くにゅるにゅるしていて、片栗粉も固まりがち。
だが、残すと「もったいない!」と怒られるため、無理して詰め込んだら気持ち悪すぎて吐いてしまった。その中華スープのトラウマで、しばらくウズラの卵が嫌いになったくらいである。
次にエビチリは、カチカチの小エビが使われており、ほとんど「玉ねぎの甘酢和え」状態。しかも、やたら酸っぱかった記憶がある。レシピ知らないなら作るんじゃねェェェエエエ! おかげさまで、20代後半までエビチリは食わず嫌いに。
・究極の選択
その2つが献立に入っている時、私は毎回、怒られるか吐くかの究極の2択を迫られていた。マジ、給食のおばちゃん勘弁してつかあさい……。
記憶は美化されるものだが、この2つは一向に美化されない。学校や地域によって当たり外れがあるとも言われる給食。あなたはおばちゃんをシバきたくなったメニューってないだろうか?
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.