中国の歴史書 “史記” に記載されたエピソードから生まれた言葉に「両雄並び立たず」がある。これは同等の力を持つ英雄が2人いる場合、必ず争いになりどちらかが倒されることから「2人の英雄は共存できない」という意味で現在でも広く知られることわざだ。
確かにかつて馬場と猪木は激しく争っていたし、ノムさんと長嶋茂雄も生涯1度も同じチームにはならなかった。これをデブが大好きなグルメに置き換えると「カレーライス」と「ナポリタン」になるわけだが、ついにその両雄が並び立ってしまったのでご紹介しよう。
・パンチョで誕生
これまでにも「カレーライス」と「ナポリタン」が交わったことはあるにはあった。例えば「カレー風味のナポリタン」などがそれにあたるが、そのまんま「カレーライス」と「ナポリタン」が 同時に食べられるメニュー はほぼ存在しなかったハズだ。
だがしかし、都内を中心に絶大な人気を誇る「スパゲッティーのパンチョ」が『カレー with ナポ』なる革命的なメニューを密かに販売していた──。その名の通りカレーライスとナポリタンが1皿で食べられる問答無用のデブ歓喜グルメである。
味もボリュームも店の雰囲気もパンチョは最高だと知っていたが、禁断の組み合わせ と思われていたカレーライスとナポリタンをこうも簡単に組み合わせてしまうとは……! きっとこのメニューを考えついたパンチョの担当者は、超デブ思考の持ち主なのだろう。
それはどうでもいいとして、とりあえず『カレー with ナポ』を食べてみることに。価格は1人前税込850円で、今回は目玉焼きとポテトサラダをトッピングした。ちなみに同メニューは御徒町店で発見したが、パンチョ全店で販売しているわけではないようだ。
やがて運ばれてきた『カレー with ナポ』は、とんでもない神々しさを放っていた──。どちらもポピュラーな料理なのに、1皿に収まることでこんなにも 圧倒的なオーラ を放つだなんて……! ロマンスとデブの神様、どうもありがとう。
さっそく食べてみると、ナポリタンはもちろんのことカレーもしっかりウマい。2つを交互に食べ進めると至福のハッピータイムに突入するうえ、カレーとナポリタンを同時に口に運んだ日には “心の中のデブ” が歓喜のおたけびを上げた。……カロリーとか気にしてる場合じゃねぇぇえええええ!
というわけで、『カレー with ナポ』は味はもちろんのこと心も満たされるご機嫌なメニューであった。総重量は700グラムオーバーとボリュームも相当あるから、お腹をペコペコにしてからパンチョに足を運ぶことをオススメしたい。
参考リンク:スパゲッティーのパンチョ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.