日本人はコーヒー大好き! スターバックスはいつでもどこでも人気だし、どこのコンビニに行ってもコーヒーマシンは必ずあるし、もはや日本人の生活とコーヒーは切っても切れない関係になるのではないだろうか。しかし一般的には、コーヒーは限られた食事としか合わないと考えられている。

せいぜいパンくらいしか合わせられないと考えられがちだが、その概念をぶっ壊す商品をUCCが生み出そうとしているぞ! 担当者に話を聞くと、その開発はすでにかなり進んでいるようで、ベタベタの和食と合うコーヒーを作ることも可能らしい。他にも、日常で食べている様々な料理と合うコーヒーを作ることが可能なのだとか。

・UCCの新店舗

UCCは2018年3月20日に「COFFEE STYLE UCC」を横浜にオープンした。この店舗は、飲食店事業を行う「UCC上島珈琲株式会社」と、UCCの商品開発を手掛けるユーシーシーフードサービスシステムズ株式会社が協力して、今までにない新しいコーヒーのスタイルを提案しているという。では一体何が新しいのか?


・産地や品種を言われても「へー」

コーヒーが好きな人は多いけれど、正直なところ焙煎の度合いや豆のブレンド具合に関して、そこまで味の違いがわからないのではないだろうか。豆の産地や品種がわかったところで、「へー」と思うくらいの反応しかできないはず。少なくとも私(佐藤)はそうだ……。


そんな中、こちらのお店では、豆の産地や品種でコーヒーを勧めるのではなく、「食とのマッチング」に特化したコーヒーの提案を行っている。新しくなったUCCの商品「CAFE @ HOME」シリーズを提供すると共に、実際にフルーツやチーズなどとの組み合わせを店内で味わうことができる。


・フードに合わせてコーヒーを選ぶ

たとえば「For Creamy Cheese」は、チーズとコーヒーの組み合わせを楽しむための商品で、チーズを食べながらコーヒーを飲むと、チーズのコクがより引き立つように感じられる。

「For Bitter Chocolate」はコーヒーとチョコレートを合わせることにより、チョコの苦味の余韻がより長く、深くなるように感じられるから面白い。


・担当者の証言に驚き!

このほかにも、酸味の強い果物に合わせる「For Sour Fruit」や、甘い果物に合わせる「For Sweet Fruit」などの商品がある。これまでのコーヒーの既成概念を壊す、UCCの意気込みがうかがえるのだが、それ以外の “味の強い食べ物” と合わせることはできないのだろうか?


気になったので、同社マーケティング本部グルメコーヒー事業部の進裕子(しんゆうこ)さんに話を聞いた。


佐藤「チョコやフルーツって割とコーヒーと合わせやすいと思うんですけど、これらよりも味の強いものと、コーヒーを合わせることはできないんですか?」

進さん「できますよ」

佐藤「どんなモノでも?」

進さん「食べられるものなら、どんなものでもできます」

佐藤「え!? マジっすか! たとえば牛丼でも?」

進さん牛丼でも」

佐藤お寿司でも?」

進さん「はい! お寿司でも(笑)」


なに! 牛丼ならまだしも、寿司食いながらコーヒーを飲む日がくるのか!? 本当にそんなことが可能なんだろうか。

・独自のフードマッチングシステム

実はUCCは、味覚を数値化する最新の味覚分析技術を活用した「UCCフードマッチングシステム」を開発している。これは、UCCが誇る熟練のコーヒー鑑定士の舌を再現した味覚センサーを活用したシステムだ。食べ物の味を苦味・渋味・塩味・苦味の後味・旨味・酸味の6項目に分けて数値化し、その分析データを元にして相性の良いコーヒーを割り出すのである。

これで牛丼や寿司の味を数値化し、コーヒーとの相性を割り出せば、「牛丼に合うコーヒー」「寿司に合うコーヒー」も実現可能なのだという。これは近い将来、今までにないコーヒーの飲み方が生まれることになるかも。COFFEE STYLE UCCに行けば、その新しいコーヒーの未来を体験できるぞ~!

・今回訪問した店舗の情報

店名 COFFEE STYLE UCC
住所 神奈川県横浜市西区南幸1-5-1 新相鉄ビル(ジョイナス)地下1F 『FOOD&TIME ISETAN YOKOHAMA』内
営業時間 10:00~22:00
定休日 相鉄ジョイナスに準ずる

取材協力:UCC
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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