仮想通貨をやるべきか? やらざるべきか? ──と、今も悩んでいる人は多いに違いない。暴落とか不正流出といったネガティブなニュースが最近多い印象の仮想通貨だが、だからこそ買い時!? ピンチはチャンス的な? ……いやいや待て待て! 儲かるとは限らない! それどころか、トラブルだってあるんだぞ!!

──というわけで、今回紹介するのは、消費者庁が公開している『仮想通貨にまつわる相談事例』である。公開日が去年の9月なので すでに読んだことがある人は多いだろうが、私のように知らなかった人は要チェック。そこに淡々と綴られたトラブル事案から、仮想通貨の怖さが垣間見えるはずだ。

その資料は、消費者庁のホームページに掲載されているPDFデータ。タイトルは、『仮想通貨に関するトラブルにご注意ください!(平成29年9月29日作成)』である。

タイトルで何となく分かる通り、「仮想通貨のトラブルに気をつけて! 困ったときの相談窓口はここだよ! これまでこんなトラブルが報告されているからね」的な内容なのだが、中でも目を引くのがトラブル。すなわち相談事例だ。詳しくは消費者庁のホームページで確認していただくとして、ポイントを一部だけ紹介すると……

「1日1%の配当がつくと言われ、1000万円で仮想通貨を購入。海外の投資サイトに預けたら閉鎖された」

「仮想通貨の口座に不正アクセスされ、10分ほどで預けていた280万円のほぼ全額が盗まれた。取引所が補償してくれない」

「SNSで知り合った人に仮想通貨にまつわる儲け話をもちかけられ、組織の銀行口座に100万円を振り込んだところ、メールの返信が一切ない

──といった感じ。仮想通貨に慣れた人からしてみれば、「こんなの氷山の一角だよ」と思うかもしれないが、まだ仮想通貨の世界に足を踏み入れていない私は、この時点でゾッとしてしまう。もし自分の身に同じようなことが起きたら……錯乱必至だ。100万円が返ってこないとか、失禁する自信がある。ましてや1000万円なんて……!!

とにかく、「仮想通貨をやろうかどうか迷っている人」や、「やってるけどまだ読んだことがない人」は、一度目を通しておくことをオススメするぞ。トラブル発生時に役立つだけでなく、仮想通貨をやるかどうか、どれくらい投資するかなどを判断する際の参考になるかもだから。

参照元:消費者庁『仮想通貨に関するトラブルにご注意ください!』(PDF)
執筆:和才雄一郎
イラスト:RocketNews24.