日本の心・寿司! 大阪出身の私(中澤)は、中でもバッテラが大好きだ。バッテラとは、サバと白板昆布がネタの箱寿司のことである。サバと昆布の甘みと醤油のコンビネーションが最高! 小学生の頃から、私の押し寿司ベスト10第1位は常にこれだ。

だが、そんなバッテラの地位が今、大きく揺るがされている。スシローのお持ち帰り寿司『のどぐろの押し寿司』に出会ってしまったから。1日数量限定で販売されているこの寿司が、バッテラと積み上げた時間もぶっ飛ばすほどに激ウマだったのである。

・視界に入らなかった

「存在は知ってるけど、どんなものかは知らないもの」ってたくさんあるだろう。当たり前のようにあるものほど、スルーしてしまいがちだ。

回転寿司チェーンであるスシローのお持ち帰り寿司はまさにこれで、スシローに行く度に広告を目にしてたけど、買おうと思ったことがなかった。そもそも、スシローの会計をする時は寿司を食べた後なわけで、1人暮らしの私はお持ち帰りを買う機会がなかったのである。

・日常に埋もれたのどぐろ

だが先日、順番待ちの際に、ふと店頭のお持ち帰りメニューを見てみたところ衝撃の事実に気づいた。メニューに並ぶのは「とろ鯖押し寿司(1本税抜き950円)」「焼とろ鯖押し寿司(1本税抜き710円)」「のどぐろの押し寿司(1本税抜き1560円)」など。週1でスシローに来てる私だが、こんなメニューに見覚えはない

それもそのはず、押し寿司はスシローの通常メニューにラインナップされていないのである。さらに、「のどぐろの押し寿司」にいたっては他の寿司屋でさえ見たことがない。「スシロー名物」って書いてるけど、これ絶対買ったことがある人少ないだろ……。

というわけで、買ってみた。「のどぐろの押し寿司」は、ネタがのどぐろの箱寿司で白板昆布も乗っており、パッと見バッテラである。

しかし、昆布をめくってみると、表面が「ザラッ」としてそうな質感は確かにのどぐろ。一体どんな味がするのだろうか? 1個食べてみたところ……

ウマイ!! 脂の乗りまくった身は、豊かな甘さがあって舌がトロけるようだ。そこに、昆布の海の香り漂う甘さもプラスされ、お酢の甘みが引き締める。3つの甘みで、醤油なしでも濃厚な味がした

もちろん、醤油との相性も抜群で「しょっぱい → 甘い → しょっぱい → 甘い」の無限コンボが口の中でさく裂する。これぞ、味の円環の理! やだ!! こんなの永遠に食べられちゃうじゃない

・なくなり次第終了

1日数量限定のこの商品。販売期間についてもなくなり次第終了するという。店員さんいわく、「現在はフェア中のため全国のスシローで購入が可能」とのことなので、見つけたらぜひ一度買ってみてくれ。特に押し寿司好きは、その味にぶっ飛ぶはずだ。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼押し寿司界に激震