「長州力」と聞いて何を思うだろう? 長州との初コンタクトがバラエティ番組という人は「滑舌の悪いおじさん」というイメージがあるかもしれない。いやいやいや……! 過去記事でも紹介したとおり、プロレスファンにとって長州とは「強さと怖さの象徴」だという。

そんな長州力が『チャーシューRIKI』になっていた。そうそう、チョーシュー、チャーシュー、チョーシュー、ちゃーしゅ……って、どっちなんだコラ!? 何言ってんだコラ!? 気になったので、さっそく現物をゲットしてみたぞ!

・長州の腕回りとほぼ同じ太さ『チャーシューRIKI』

ということで無事にゲットした『チャーシューRIKI(2929円)』。第一印象は「デカッ」のひとこと。重さもスゴイが、直径が約40cm。なんと長州の腕回りとほぼ同じ太さだというのだ。

・Tシャツ検証その1「女性用Sサイズ」

ためしに女性用Sサイズのアンドレ・ザ・ジャイアントTシャツに腕を通してみると……

パッツパツ!! 男性なら憧れるだろう上腕二頭筋パッツパツである。

・Tシャツ検証その2「男性用Mサイズ」

一方、男性用Mサイズの前田日明Tシャツだと……

パツパツではあるものの何とか指1本くらいの余裕(パワー・ホール)がある。辛うじてギスギスはしていなかった。

……これが長州の腕! これでリキ・ラリアットを食らってみたい。そんな気持ちを抑えつつ、開封してみたところ……キレてない! キレちゃいないじゃないか!!

・あえて切りました! 味わった結果!!

チャーシューRIKIは1mmもキレちゃいなかった。そういうことだったのかよ! しかしこのままでは食べづらいので、3cmの厚さにカットしてステーキ風に焼いてみた。

表面カリカリ、脂ジュウジュウとなったところを、「なにコラ!」とばかりに一口食べてみると……な、なにコレ!? こ、これは……ガチだ! ガチウマなやつじゃないか!!


めちゃくちゃ肉肉しい見た目と裏腹に、それでいて柔らか! 歯をあててグッとアゴを引くだけで「スーッ」と肉がほぐれ、口の中に吸い込まれていく。こんなにゴツいのに、優しい食感というギャップにすっかりやられてしまった。

そして、ほんのりした甘辛さがいい。肉と脂の旨味が流れ込んできたあと、キリっとした醤油の味でお口の中もスッキリ。モリモリ食べられてしまって、これはヤバイぞ!


長州の名言に「インパクトなんです、もうそれで勝負は決まる」があるが、チャーシューRIKIはインパクトでも勝負あり! そしてダメ押しのウマさであった。

・どう見てもシャレ……メーカーに聞いてみた!

さて、そんなチャーシューRIKIはいったいどういう経緯で誕生したのだろうか。製造している徳永食品(富山県射水市)の敷居をまたぎ、社長の徳永勝久さんに聞いてみた!

徳永社長「弊社ではチャーシューを製造販売しているので、私は毎日チャーシューの事を考えて仕事をしています。

たまたまですが今年5月頃に「チャーシュー」と繰り返し頭の中でつぶやいていたら「長州(チョーシュー)」となり、長州力さんとコラボできたら面白いだろうなと考えました。

さらに長州さんの腕回りと同じサイズのチャーシューが出来たらインパクトもあるだろうなという遊び心が始まりとなります」

あああああ、やっぱりスタートはそこだったのか! しかし、長州は著書の中で、リングネームが決まった当時の心境を

「山口出身だから長州って……ラーメンのチャーシューじゃないんだから(『逆境? それチャンスだよ』より)」

と、記している。商品ネームを決めるのにも、さぞ紆余曲折が……と思ったら! 徳永社長によると、事務所側は「面白いから是非やりましょう」と即答。さらに長州自身も

「そのネーミングの商品を作ってくれる会社を待っていた」

と言っていたのだとか。……待ってたんかい! 本の一説は壮大な前フリだったのだろうか!? それはわからないが、チャーシューRIKIは長州力本人も認める逸品であった。

さて、名前の秘密はよーくわかったところで、ウマさの秘密も聞いてみたぞ!

徳永社長「赤身と脂身のバランスがよく、チャーシューにした時に最もおいしい、イベリコ豚で有名な「スペイン産の豚バラ肉」を使用しています。

チャーシュー一筋の職人が丁寧に下処理(カット作業)し、秘伝のタレに一晩漬け込み、自家製ロースターで約1時間回転させながら余計な脂を落としつつ香ばしい風味をお肉に閉じ込めています」

とのことだった。

ちなみに、オススメの食べ方は、ステーキ風のほかに、うす切りにしてラーメンのトッピング、細切れにしてチャーハンの具、軽く炙ってサンドイッチの具材にしたり、チーズをのせて焼いてピザ風にしても美味しいそうだ。

ラーメンはすぐに思いついたが、サンドイッチやピザとは意外だなぁ! でも美味しそう!! チャーシューRIKIは1本で1kg、たっぷりあるのでいろんなアレンジを楽しんでもいいかもしれない。

参考リンク:チャーシューRIKI
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼チャーシューRIKI

▼まずは長州の二の腕を感じとろう!

▼二の腕を存分に味わった後は、実食だ。キレちゃいないよ

▼厚めに切って焼いてたべると、超ウマかったーーー! 焼かずに食べてもみたが焼いた方が脂が溶けだしいい食感。断然好きだ。

▼チャーシューを焼いたときに出た脂でチャーハンを作ってみた! これもうまーーーーい!!