東京都議会は2017年10月5日の本会議で、家庭内でも受動喫煙を防止する趣旨の「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」を賛成多数で可決した。あくまで努力義務ということなのだが、外出先でもダメ! 家庭内でもダメ! となると、いよいよ禁煙すべきではないかと思う人も多いだろう。喫煙者は肩身が狭くて気の毒だ……。

──なんて甘いことを言うとでも思ったか!! 喫煙者が肩身の狭い思いをしても仕方がないと、ひとりの喫煙者の私(佐藤)も言いたい!! なぜなら、喫煙を許可された場所さえも満足に使うことができないからだ。喫煙所すらキレイに使うこともできんのかーーッ!!

・喫煙所はどこも汚い

かねてから思っていることだが、喫煙者である私も喫煙所は使う。駅の近くの喫煙所だったり、たばこ屋さんが店先に設置してくれている灰皿だったり。残念だが、どこももれなく汚い。めちゃくちゃよごれている。ある程度は灰が出るから仕方がないとしても、「普通に使っていれば、もう少しキレイなはず」と思うことも少なくないのだ。

・喫煙所の外で吸う

喫煙者のなかでもモラルやマナーには差があって、良い人はキレイに使おうとしている様子がうかがえる。だが! ひどいヤツは本当にひどい。喫煙所の入り口に突っ立って、中に入ろうともせずに、その場でたばこを吸ったりしている。

何のための喫煙所なんだ! 中に入れよ!! そのための場所なんだから。中に入らないから、煙は外に漏れるし、後から来た人が中に入れない。

・あるのに、灰皿を使わない

さらにひどいのは、灰皿に吸い殻を捨てないヤツがいる。目の前に灰皿があるのに、わざわざ足元に吸い殻を落として、靴でもみ消したりする。

だから、何のための喫煙所なんだよ!! どんな悪意があったら、灰皿を使わない選択ができるのか? 喫煙者にとっても迷惑な喫煙者だ。そんな輩が、「たばこ吸わせろ」とか「家庭内では自由にさせろ」とか言う資格があるだろうか? 許可された場所さえ満足に使えないのに、吸う場所を選ぶのはおこがましいと思う。

・大事に使おう

せめて喫煙所くらいキレイに使おう。たばこ屋さんだって商売があるとはいえ、たばこの吸い殻だけでなく、空き箱や空き缶、ペットボトルまで放置されていたら、「灰皿を撤去しようかな」って気持ちになるかもしれないだろう。限られた場所でも、大事に使うことから始めるべきではないのか? 喫煙者諸君よ。

参照元:時事ドットコム
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24