ロケットニュース24

猫を飼っていて「諦めた&覚悟した」10のこと

2017年7月4日

何かを飼い始めることは簡単だ。しかし、そこから始まる生き物との生活は決して楽ではない。犬には犬なりの、カブトムシにはカブトムシなりの、金魚には金魚なりの “簡単にはいかないこと” が色々とある。

それは猫だって同じ。そこで今回は、筆者が猫と16年一緒に暮らしてきた中で「諦めた&覚悟した」10のことをお伝えしたいと思う。

その1:家の中に落ちているウンコ

猫のウンコはクサい。だが問題なのは、匂いよりも「床に落ちているウンコ」だろう。肉球や毛にくっ付いていたり、猫砂と一緒にまき散らされたりして、床の上に落ちるウンコ。猫を飼っている人なら、1度は猫のウンコを素足で踏んだ経験があるはずだ。

その2:まき散らされるトイレの砂

猫トイレで使用する「猫砂」は、細かいのでどうしたって床にこぼれてしまうもの。

猫の肉球にくっ付いて飛び散ったり、猫がまき散らしたり……。いくら “飛び散りにくい” とうたっている製品を使っても、フタ付きのトイレを使っても、床の上には猫砂がポツリ。食卓の上、ベッドの中で猫砂を発見することだってある。

この「猫砂がどこにでも落ちている」状況に我慢できず、実際に猫を捨ててしまった人もいる。その猫を保護した知人は、「なら最初から飼うなよ」と怒り心頭に発していた。

その3:旅行を楽しめない

「ペットを飼うと旅行に行けなくなる」と言うが、正確には「旅行には行けるが、旅行が楽しめなくなる」だ。信頼できる人にお世話を頼めば、ある程度長期の旅行は可能。ペットシッターやペットホテルなどのサービスを使ったっていい。

だが、旅行に行っても「うちの猫、今頃どうしてるかな」「大丈夫かな?」「近所で火事が起こったりしないよね……」「今、地震が来たらどうしよう」と心配で、旅行を思う存分楽しめないのだ。

その4:お金がかかる

生き物を飼っていると、何かとお金がかかる。とくに診療費は全額自己負担なので高額になりがち。ワクチンも健康チェックも欠かせないし、重い病気にかかると何十万単位でお金が飛んでいく。ペット保険に入れば保証してもらえるかもしれないと分かっていても、細かい規定をチェックをするのが面倒くさい……。

その5:命の責任

あらゆることから猫様をお守りするのが飼い主の務め。事故・病気・迷子を防ぐためにも、室内飼いを徹底し、脱走対策も取らなければならない。

動物病院に連れて行く途中だって気は抜けない。筆者は、かかりつけの獣医師から「猫は大き目の洗濯ネットに入れてから、キャリーバッグに入れる」よう指示されている。バッグが開いてしまっても、ネットに入っていたら猫が脱走しないからだ。

災害も怖い。避難グッズの用意、避難所の確認、室内の安全確保など事前に気をつけておかなければならない。命の責任を背負うに「待った」はない。

その6:家探しが大変&敷金が戻ってこない

まだまだ「ペット可」の物件は少ない。賃貸情報サイトでも、条件に「ペット可」を入力しただけで、たちまち該当物件数が激減する。

通常なら「1カ月分」の敷金も、猫を連れていると「2ヶ月分」に跳ね上がる。イザ暮らし始めると、壁紙なんかがボロボロになるので、敷金もあまり戻ってこない……。

その7:抜け毛との戦い

猫を飼う=抜け毛との戦い。掃除、定期的なブラッシング、一生懸命コロコロがけを行っても、猫の抜け毛は不滅! 洋服に毛がちょっと付いているくらいなら、全く気にならなくなってしまった。

その8:ゲロ

猫はよく吐く。最初は、カッカコカコカコ、ゴ、ゴア……ゴアゴアゴア……ゲゲーーーーという迫力ある嘔吐音&表情にドン引きしたものだが、もう今では「はいはいゲロね」と思うだけ。

とは言え、猫が吐こうとしている場所は冷静にチェック。本や電化製品などのゲロがかかると困る物の上に吐こうとしているときは、大急ぎで新聞紙やタオルでゲロを受けとめる。間に合わなければ、己の両手を差し出す。

また気付かない間にゲロが床の上に残されていて、踏んでしまうことも。何度、外出直前に靴下やストッキングを履き替えたことか……。

その9:色々と邪魔される

猫はあらゆる場面で “邪魔” してくる。パソコンのキーボードや広げた新聞の上に乗ってくるだけじゃない。

安眠を妨害し、ようやく寝かしつけた子どもを起こし、トイレやお風呂に入っている人間を呼び続け、揚げ物の最中に隣の部屋から「遊ぼう」と熱烈にお誘い……ってまあ、猫様が構ってくれるこの感じ、嫌いじゃないんですけどね!

その10:他の猫様も気になる

猫の魅力に目覚めると、他の猫のことも気になってくる。ペットショップで売れ残っている猫、譲渡会で家族を待つ猫、野良猫、地域猫……など、さまざまな猫のいく末が気になってくるのだ。

しかし全ての猫に手を差し伸べることは実質不可能。ああ、自分はなんて無力なんだ……って、いやいや、これは諦めちゃダメでしょ! ということで、できる範囲で他の猫様にかかわる行動も取るようにしている。

Report:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.

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